韓国入国審査の自動化ゲート、日本人のSeS登録方法と注意点

韓国入国審査の自動化ゲート、日本人のSeS登録方法と注意点 韓国旅行
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韓国旅行で空港に到着したものの、入国審査の長蛇の列を見てげんなりした経験はありませんか。

飛行機を降りてから入国するまでに1時間以上かかってしまうと、せっかくの旅行の時間が削られてしまいますし、移動の疲れも倍増してしまいますよね。

特に週末や連休シーズンは混雑が激しく、少しでも早く空港を出てソウル市内で美味しいものを食べたりショッピングを楽しんだりしたいと思うはずです。

実は、韓国の入国審査には日本人も利用できる自動化ゲートがあり、事前に登録などの手続きを済ませておくことでスムーズに通過できる方法があります。

そこで、この記事では、自動化ゲートの登録手順や注意点についてわかりやすく解説していきます。

記事のポイント

・日本人が韓国の自動化ゲート(SeS)を利用する具体的な方法
・仁川空港など自動化ゲートの場所と手続きの流れ
・入国審査とは別の便利なアプリと活用術
・パスポート更新時や子供連れの場合の注意点

日本人が韓国入国審査自動化ゲートを使う登録手順

日本人が韓国入国審査自動化ゲートを使う登録手順
出典:友人からの提供

韓国に到着して最初に行うのが入国審査です。 ここでは、日本人が自動化ゲートを利用するために必要な「SeS」という制度への登録手順や、具体的な場所について詳しく解説していきますね。

SeS登録に必要な条件とパスポート

まず、韓国の自動化出入国審査システムである「SeS(Smart Entry Service)」を利用するためには、いくつかの条件をクリアしている必要があります。 まずはご自身が対象かどうかを確認してみてください。

基本的な条件として、以下の3点が挙げられます。

・17歳以上であること
・有効期間内のICパスポートを所持していること
・韓国でのオーバーステイや犯罪歴などの欠格事由がないこと

日本人の場合、観光などの短期滞在であっても、これらの条件を満たしていれば登録が可能です。

特に重要なのが年齢制限で、17歳未満のお子様は残念ながらこのサービスを利用できません

また、パスポートはICチップが埋め込まれているタイプである必要がありますが、現在発行されている日本のパスポートはほとんどがこのタイプなので、そこまで心配する必要はないでしょう。

ここがポイント💡
韓国に入国する際、基本的には外国人は「有人審査ブース」で審査官による対面審査を受けるのが原則でしたが、このSeSに登録することで、「信頼できる旅行者(Trusted Traveler)」として扱われ、韓国人のように自動化ゲートを利用できるようになるのです。

仁川空港での入国審査自動化ゲート

では、実際にどこで登録を行えばよいのでしょうか。

現在は、到着してすぐ(入国審査を受けるタイミング)にも登録が可能になっています。

仁川国際空港では、大きく分けて以下の2つのタイミング・場所で登録が可能です。

1. 到着してすぐ登録する場合(入国審査場内)

飛行機を降りて入国審査場(イミグレーション)に着いた際、審査を受けるエリア内で登録手続きができます。

ターミナル場所(入国審査場内)営業時間
第1ターミナル (T1)A・F会場
※審査エリア内の端に「SeS」の登録ブースがあります
07:00 – 22:00
第2ターミナル (T2)審査台(カウンター)
※決まったブースはなく、審査官に直接申請します
流動的
(入国場の営業時間と同じ)

2. 入国後または帰国前に登録する場合(一般エリア)

もし到着時に登録できなかった場合や、すでに韓国に入国済みの方、これから帰国する方は、誰でも入れる一般エリアにある「登録センター」を利用しましょう。

仁川空港での入国審査自動化ゲート
出典:仁川空港
ターミナル場所特徴
第1ターミナル (T1)3階 出国フロア Hチェックインカウンター向かい最も利用者が多くわかりやすい場所です。
帰国時のチェックイン前などに立ち寄るのがおすすめ。
第2ターミナル (T2)2階 政府総合行政センター内T1に比べて認知度が低く、比較的空いている穴場スポットです。

登録手続き自体は、パスポートを提示して指紋と顔写真を登録するだけで、手数料は無料

日本国内での事前ネット申請はできませんので、必ず現地のこれらの窓口へ足を運んでくださいね。

金浦空港(ソウル)・金海空港(釜山)では利用できない?

仁川国際空港では日本人旅行者(短期滞在)でも登録・利用が可能ですが、他の空港は運用が異なるとされています。(2025年12月現在)

仁川以外の空港での運用(金浦・金海など)

現在、他の空港で施行中の自動出入国審査サービスは、基本的に以下の条件となっています。

  • 利用場面:出国時
  • 対象者:韓国国内に居住している外国人登録証・居所申告証を発行された満17歳以上の登録外国人のみ

つまり、「韓国に住んでいる外国人(在留カード持ち)」以外は、金浦空港・金海空港などで自動化ゲートの登録や利用ができない可能性が高いです。

そのため、短期旅行で訪れる日本人観光客の方は、金浦空港・金海空港では基本的に「有人審査ブース」に並ぶ必要があると考えておいた方がよいでしょう。

申請手順と所要時間

登録センターでの手続き自体はシンプルで、難しいことは何もありません。

韓国語ができなくても、パスポートを見せて「SeS(エスイーエス)登録、プリーズ」や「オートゲート」と言えば伝わります。

具体的な手順は以下の通りです。

1. 受付:パスポートを提示し、登録希望の旨を伝えます。
2. 指紋記録両手の人差し指をスキャナーに置き、指紋を登録します。
3. 写真撮影:カメラを見て顔写真を撮影します。
4. 完了:問題がなければ、登録完了のシールをパスポートに貼られます。

所要時間は、待ち時間がなければ一人あたり30秒~1分程度で終わります。

電子入国審査で韓国の入国時間を短縮

電子入国審査で韓国の入国時間を短縮

こうしてSeSの登録が完了すると、いよいよ次回の入国から「電子入国審査」、つまり自動化ゲートが利用できるようになります。

使い方は日本の空港にある自動化ゲートとほぼ同じです。

パスポートの顔写真ページをスキャナーに読み込ませ、ゲートが開いたら中に入り、指紋認証と顔認証を行うだけ。

ものの数十秒で通過でき、周りの旅行者が長い列に並んでいる横を、サッと通り抜けて荷物受取所へ向かう開放感が味わえます。

「時間を買う」という意味でも、頻繁に韓国へ行く方にとっては必須の手続きだと言えますね。

韓国入国審査自動化ゲートで日本人が注意すべき点

韓国入国審査自動化ゲートで日本人が注意すべき点

さて、ここまで登録のメリットをお伝えしてきましたが、いくつか注意しなければならない点や、よくあるトラブルも存在します。

「せっかく登録したのに使えなかった!」ということにならないよう、事前にチェックしておきたいポイントをまとめました。

韓国入国審査アプリのスマートパス

最近、「仁川空港スマートパス」という言葉をよく耳にしませんか?

これを先ほどの「SeS(自動化ゲート)」と同じものだと思っている方も多いのですが、実は全く別のシステムなのです。

項目SeS (Smart Entry Service)ICN スマートパス (Smart Pass)
運営主体韓国法務部(国の機関)仁川国際空港公社
主な利用場所入国審査、出国審査出国場の入口、搭乗ゲート
登録方法空港の登録センターで対面登録専用アプリでスマホから登録

整理すると…
入国審査を早く抜けるためのものが「SeS」
帰国時(出国時)の手荷物検査場への入場や搭乗を早くするためのものが「スマートパス」
です。

スマートパスはアプリをご自身のスマートフォンにダウンロードし、パスポートのICチップを読み取って顔情報を登録します。

これをしておくと、帰国時に空港の出国ロビーが大混雑していても、専用のレーン(顔パスレーン)を使って保安検査場へ優先的に入ることができます。

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パスポート更新時に必要な注意点

パスポート更新時に必要な注意点
出典:韓国観光公社に問い合わせ

パスポートを更新して新しくすると、以前のSeS登録は無効になります。

SeSの登録情報はパスポート番号と紐付いているため、パスポートが変われば再度登録センターに行って手続きをし直さなければなりません。

「前回登録したから大丈夫」と思って自動化ゲートに向かったらエラーで扉が開かず、結局有人ブースの列に並び直し…ということは避けたいですよね。

パスポート番号が変わったら、必ず「また登録が必要」と覚えておきましょう。

指紋認証でゲートを通れない時の対処法

いざ自動化ゲートを通ろうとした時に、なぜか指紋認証でエラーが出て通れないことがあります。

後ろに人が並んでいると焦ってしまいますよね。

主な原因は以下の通りです。

指の乾燥や手荒れ:冬場は特に多いです。
指を置く位置のズレ:スキャナーの中央にしっかり当てていない。
・登録時と違う指を使っている:基本は人差し指ですが、怪我などで別の指を登録した場合はその指を使う必要があります。

エラーが出た場合は、位置を慎重に合わせて再トライしてみてください。

それでもダメな場合は、近くにいる係員を呼びましょう。

機械の不調の可能性もありますし、どうしても認証できない場合は有人ブースへ誘導してくれます。

顔認証のエラーにも注意
マスクはもちろん、サングラスや帽子の着用、前髪が目にかかりすぎている場合も顔認証でエラーになります。ゲートに入る前にこれらは外しておきましょう。

また、登録後に大きな整形手術を受けた場合などは、顔認証が通らない可能性があるため、再登録が必要になることがあります。

17歳未満の子供連れで入国する場合

家族旅行で韓国を訪れる場合、ここが一番の悩みどころかもしれません。

前述の通り、SeSは17歳以上でないと登録・利用ができません。

そのため、17歳未満のお子様がいる場合は、親御さんがSeSに登録済みであっても、基本的には家族全員で「有人審査ブース」に並ぶことになります。

「親だけ先に自動化ゲートを出て、子供は一人で有人ブースに行かせる」というのは、お子様の対応(質問への回答など)を親がフォローできないため推奨されません。

家族旅行の際は、有人ブースに並ぶのが一番安心です。

ただし、出国時に使う「スマートパス」に関しては、7歳以上であればアプリ登録で利用できるケースがありますので、帰りの出国エリアへの入場だけは家族でスムーズに通過できる可能性があります。

まとめ:日本人が韓国入国審査自動化ゲートを使うには

日本人が韓国入国審査自動化ゲートを使うには

韓国の入国審査自動化ゲート(SeS)は、一度登録すると、その後の旅行が快適になる新システムです。

最初の登録だけは現地で行う手間がありますが、所要時間はわずか数分。

これだけで毎回1時間近くかかるかもしれない待ち時間をショートカットできるなら嬉しいですよね。

特にこれから何度も韓国に行きたいと考えている方や、時間を有効に使いたい方は、次回の渡韓時にぜひ登録センターへ立ち寄ってみてください。

あなたの韓国旅行がスムーズで快適なものになるよう、この記事が参考になれば幸いです。

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