韓国・ソウルの人気観光地、北村韓屋村(プクチョンハノクマウル)。韓国の伝統家屋が並ぶこのエリアは、昔ながらの街並みを感じられる貴重な場所で、歴史ある建物の間を歩けば、まるでタイムスリップしたかのような気分を味わえます。
そんな魅力あふれる北村韓屋村ですが、観光客が増えるにつれ、アクセス方法や訪れる際のルールが変わってきています。そこで、この記事では、北村韓屋村に初めて訪れる人でも安心して過ごせるように、最新情報をご提供します。
この記事を読めば、北村韓屋村への行き方や観光のポイントがしっかり分かり、快適に散策を楽しめるはずですので、訪れる前にはぜひチェックしてみてくださいね。
- 北村韓屋村への行き方
- 観光の基本情報
- 観光時の注意点
- 周辺の楽しみ方
北村韓屋村の行き方とアクセスガイド

- 北村韓屋村の読み方と基本情報
- 最寄り駅とアクセス方法
- ソウル駅や明洞からの行き方
- 景福宮からの移動時間
- 観光に関する注意点
- 移動ルートと所要時間
北村韓屋村の読み方と基本情報

北村韓屋村(プクチョンハノクマウル)は、韓国・ソウルの鍾路(チョンノ)区に位置する歴史的な観光エリアです。
- 北村(プクチョン)…かつてのソウルの中心地である清渓川(チョンゲチョン)の北側に広がる地域。
- 韓屋村(ハノクマウル)…韓国の伝統家屋である韓屋(ハノク)が集まる村のこと。
このため、「北村韓屋村」とは「北側に位置する伝統家屋の村」といった意味を持つ名称です。
このエリアには、朝鮮王朝時代の貴族である両班(ヤンバン)が住んでいた格式の高い韓屋が立ち並び、歴史を感じられる景観が今も残っています。近代化が進むソウルの中心部にありながら、伝統的な建築美が保存されていることから、観光客に人気のスポットとなっています。
最寄り駅とアクセス方法
北村韓屋村の最寄り駅は、ソウル地下鉄3号線の「安国(アングク)駅」です。最も便利なアクセス方法は、この安国駅で下車し、徒歩で向かうルートになります。
駅の2番出口から地上に出ると、北村韓屋村の入り口までは徒歩約10分ほどの距離です。途中にはカフェやレストランが点在しているので、散策しながら向かうのも楽しいでしょう。
北村韓屋村の周辺は観光スポットが多いため、アクセスの際には少し余裕を持った計画を立てることをおすすめします。また、現在は一部のエリアで観光時間の制限が設けられているため、訪問前に最新のルールを確認しておくと安心です。
ソウル駅や明洞からの行き方
ソウル駅や明洞から北村韓屋村へ行く場合、最も一般的で便利な方法は地下鉄を利用するルートです。
ソウル駅から向かう場合、まず地下鉄1号線に乗り、3駅目の「鐘路3街(チョンノサムガ)駅」で3号線に乗り換えます。その後、1駅先の「安国(アングク)駅」で下車し、2番出口から徒歩約10分で北村韓屋村に到着します。このルートは乗り換えが1回のみで、移動時間も30分ほどと比較的スムーズです。
一方、明洞(ミョンドン)から向かう場合は、地下鉄4号線に乗り、「忠武路(チュンムロ)駅」で3号線に乗り換えます。その後、同じく「安国駅」で下車し、そこから徒歩で向かいます。このルートも乗り換えは1回のみで、所要時間は約25分程度です。
また、タクシーを利用するのも一つの手段です。ソウル駅や明洞から北村韓屋村までは3~5kmほどの距離で、所要時間は渋滞がなければ15分ほど。料金も5,000ウォン(約500円)前後と比較的リーズナブルです。
景福宮からの移動時間

北村韓屋村と景福宮(キョンボックン)の距離は近く、徒歩での移動が可能です。景福宮と隣接している「国立民族博物館」側から出発すると、北村韓屋村までは約5分ほどの距離となります。
移動ルートとしては、「国立民族博物館」側を進み、北村韓屋村のメインエリアへと向かうのが一般的です。この通りにはカフェやレストランが並んでおり、観光しながら歩くのに最適な道のりとなっています。
景福宮と北村韓屋村をセットで観光する場合、午前中に景福宮を訪れ、その後に北村韓屋村を散策するプランがおすすめです。景福宮は広いため、ゆっくり見学すると1時間以上かかることもあります。時間に余裕をもって訪れると、どちらの観光スポットも楽しめます。
観光に関する注意点・罰金など

北村韓屋村は観光地として多くの人が訪れる場所ですが、実際には今も地元住民が生活しているエリアです。
まず、観光客による騒音問題が深刻化していることから、大声での会話や騒がしい行動は控えましょう。特に、北村韓屋村の細い路地では声が響きやすく、住民の生活に影響を与えてしまうため、静かに散策することが大切です。
また、エリア内には個人宅が多くあり、私有地への無断侵入は厳禁です。観光客の中には、韓屋の美しい外観を撮影しようと玄関前に立ち入る人もいますが、これは住民にとって迷惑行為となります。写真撮影をする際は、公道から撮るように心がけ、プライバシーを尊重しましょう。

「レッドゾーン」では観光時間に制限が設けられ、17:00~翌日10:00の間は観光客の立ち入りが禁止されています。規則に違反すると、罰金が科せられるため注意が必要です。
- 対象エリア:北村路11ダキル一帯(約34,000㎡)
- 制限時間:17:00~翌日10:00
- 制限内容:指定時間内の観光客の立ち入り禁止
- 施行開始:2025年3月1日
- 罰則:違反者には10万ウォンの罰金が発生
このルールは、住民の生活環境を守るために導入されました。訪問予定の方は、観光可能な時間帯を事前に確認しておきましょう。
移動ルートと所要時間
北村韓屋村は思った以上に広く、観光ルートによって所要時間が異なります。全体をじっくり回る場合と、主要スポットだけを訪れる場合とで、必要な時間が大きく変わるため、事前に計画を立てることが大切です。
まず、短時間で観光したい場合、メインストリートの「北村五景」「北村六景」のエリアだけを巡るルートがおすすめです。このエリアは北村韓屋村の象徴ともいえる長い坂道が続く通りで、観光客が最も多く集まるスポット。ここだけを訪れるのであれば、30分~45分程度で観光が可能です。
一方で、北村八景をすべて巡る場合は、所要時間が大幅に増えます。北村八景は、韓屋の美しい景観を楽しめる8つのビュースポットを指し、坂道の多いエリアを歩いて回ることになり、すべてのスポットを巡るには2時間30分~3時間程度は見ておいたほうがよいでしょう。
また、北村韓屋村にはカフェや伝統工芸体験館など、観光途中に立ち寄りたくなるスポットが多くあるので、こうした施設での休憩や体験を含めると、半日(3時間~4時間)は余裕をもってスケジュールを組むことをおすすめします。
北村韓屋村の行き方と観光前に知っておきたい見どころ

- 入場料について
- 営業時間は何時から何時まで?
- 日曜日は訪問できる?
- 人気ドラマのロケ地巡りも楽しめる
- おすすめのカフェ&ランチスポット
- 一度泊まってみたい北村韓屋村のホテル
入場料について
北村韓屋村は一般の住宅地であるため、入場料はかかりません。観光客は無料で韓屋の美しい街並みを楽しむことができます。
ただし、北村韓屋村内には伝統文化を体験できる施設やギャラリー、博物館などがあり、これらの施設に入場する場合は、別途料金が発生することがあり、施設ごとに入場料や体験費用が異なるため、事前に公式サイトなどで確認することをおすすめします。
また、2025年3月からは観光時間が制限され、訪問可能時間外に立ち入ると罰金が科される可能性があります。罰金は最大10万ウォン(約1万円)とされており、事前にルールを把握しておくことをお勧めします。
無料で散策できる魅力的なエリアですが、エチケットを守りながら訪問することが大切です。
営業時間は何時から何時まで?
北村韓屋村の観光時間には制限があり、2025年3月からは月曜~土曜の10時から17時までが観光可能時間となります。
また、日曜日は「路地休みの日」として設定されており、基本的に観光客の訪問は控えるよう求められています。これは、地元住民の生活環境を守るための措置であり、観光客の増加に伴うオーバーツーリズムへの対策の一環です。
また、エリア内の一部施設(伝統文化体験館や博物館)については、営業時間が異なることがあります。観光の際に特定の施設を訪れる場合は、事前に公式サイトなどで営業時間を確認することをおすすめします。
このように、北村韓屋村は時間制限がある観光スポットとなっているため、適切な時間帯に訪問し、ルールを守りながら楽しみましょう。
日曜日は訪問できる?

北村韓屋村は、日曜日が「路地休みの日(韓国語:골목길 쉬는 날)」として設定されており、基本的に観光客の訪問が推奨されていません。
ただし、完全に立ち入りが禁止されるわけではなく、エリアによっては通行可能な場所もあります。しかし、住民のプライバシーを守るため、写真撮影や大声での会話は控えましょう。
また、エリア内のカフェやレストランは日曜日も営業している店舗がありますが、観光客向けの施設は休業する場合があるため、事前に公式サイトやSNSで営業状況を確認しておくと安心です。
訪問する場合は、ルールを守りながら散策することが大切です。観光時間の規制を知らずに訪れると、罰金が科される可能性もあるので、必ず最新の情報をチェックしておきましょう。
人気ドラマのロケ地巡りも楽しめる
北村韓屋村は、韓国の伝統的な街並みが残る美しいエリアであり、多くの韓国ドラマや映画のロケ地としても知られています。特に、歴史的な韓屋の風景が印象的なこの場所は、時代劇から現代ドラマまで幅広い作品に登場します。
最近の話題作では、日本と韓国の共同制作ドラマ「Eye Love You(アイラブユー)」が北村韓屋村を舞台に撮影されました。ドラマの中で、主人公たちが並んで歩くシーンやロマンチックな場面が撮影されたのが、メインストリートです。
また、韓国ドラマファンにとって外せないのが、2002年に大ヒットした「冬のソナタ」のロケ地であるソウル中央高等学校です。北村韓屋村からもアクセスしやすく、当時のシーンを思い出しながら訪れる人も多いです。
ドラマファンなら、ぜひ北村韓屋村を訪れて、お気に入りのシーンの撮影場所を巡ってみてください。実際のドラマの世界に入り込んだような体験ができると思います。
おすすめのカフェ&ランチスポット
北村韓屋村周辺には、韓国の伝統家屋「韓屋(ハノク)」をリノベーションしたカフェや、地元の人々にも愛されるグルメスポットが多数あります。観光の合間に立ち寄れるおしゃれなカフェから、韓国の本格料理を味わえるランチスポットまで、特に人気のあるお店を厳選して紹介します。
①アーティストベーカリー
「アーティストベーカリー(ARTIST BAKERY)」は、安国駅付近に位置する話題のベーカリーです。おしゃれな店内では、クロワッサンやデニッシュ、カヌレなどのこだわりのペストリーを楽しめます。店内でゆったりと味わうのも良いですが、テラス席で韓国の街の景色を眺めながら楽しむのもおすすめです。
②ロンドンベーグルミュージアム
行列必至の人気ベーカリー「ロンドンベーグルミュージアム(LONDON BAGEL MUSEUM)」は、ベーグル好きには外せないスポット。もちもちとした食感のベーグルが絶品です。軽食や朝食としても最適で、訪問時には、事前にウェイティングリストに登録しておくことをおすすめします。
③チャマシヌントゥル
韓国の伝統茶を楽しめるカフェとして人気の「チャマシヌントゥル」は、韓屋を改装した趣のある空間が魅力です。店内からは中庭の景色を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。おすすめは、伝統的な五味子茶(オミジャチャ)や、韓国の薬草を使った健康茶です。
④百年土種参鶏湯
参鶏湯(サムゲタン)の名店として知られる「百年土種参鶏湯(ペンニョントジョンサムゲタン)」は、韓国の伝統的な薬膳料理を味わいたい方におすすめです。じっくり煮込まれた鶏肉は柔らかく、コクのあるスープには高麗人参やナツメなどの漢方食材がたっぷり入っており、体の芯から温まる料理です。
⑤斎洞メットルスンドゥブ
ピリ辛のスープが特徴のスンドゥブチゲ(純豆腐チゲ)を楽しめる「斎洞(チェドン)メットルスンドゥブ」は、地元の人々にも愛される人気店です。ふんわりとした豆腐がたっぷり入ったスンドゥブチゲは、辛さの中にも旨味がしっかりと感じられる絶品メニュー。おひとりさまでも気軽に入れる雰囲気です。
一度泊まってみたい北村韓屋村のホテル

北村韓屋村の魅力を存分に味わいたい人は、韓屋ステイを体験できる宿泊施設に泊まるのもおすすめです。
まず、旅行者に人気なのが「楽古斎(ラッコジェ)」です。ここは伝統的な韓屋を改装した宿泊施設で、韓国らしい温かみのある雰囲気の中で宿泊ができます。特に、韓屋ならではの木造のインテリアが魅力で、ゆったりとした時間を過ごせます。
韓屋ステイでは、一般的なホテルとは異なり、オンドル(韓国の床暖房)が備わっていることが特徴で、寒い季節でも足元が温かく、韓国伝統の暮らしを体験できるのが魅力です。ただし、床に布団を敷いて寝るスタイルが多いため、慣れていない人には少し違和感があるかもしれません。
北村韓屋村の静かな環境の中で、韓国の伝統的な暮らしを体験できる韓屋ステイは、忘れられない思い出になること間違いなしです。韓国文化により深く触れたい方は、ぜひ一度泊まってみてはいかがでしょうか。
総括:北村韓屋村への行き方や観光の注意点について
この記事のポイントをまとめます。
- 北村韓屋村(プクチョンハノクマウル)はソウルの鍾路区にある伝統的な韓屋が残るエリア
- 最寄り駅は地下鉄3号線「安国(アングク)駅」で、徒歩約10分で到着
- 安国駅からは桂洞(ケドン)方面と三清洞(サムチョンドン)方面の2つのルートがある
- ソウル駅からは地下鉄1号線と3号線を乗り継ぎ、約30分でアクセス可能
- 明洞からは地下鉄4号線と3号線を乗り継ぎ、約25分で到着
- 景福宮からは徒歩約5分で、国立民族学博物館側のルートが観光向き
- 観光時間は2025年3月から月~土曜の10時~17時に制限される
- 日曜日は「路地休みの日」となり、観光を控えることが求められている
- 入場料は無料だが、体験施設や博物館は別途料金がかかる場合がある
- 観光時の騒音や住民への配慮が必要で、私有地への立ち入りは禁止
- 人気の観光スポットは北村五景・六景の坂道エリア
- 観光時間の目安は、短時間なら30~45分、北村八景を巡るなら2時間半~3時間
- 周辺には韓屋をリノベーションしたカフェや韓国グルメの店が多い
- 韓国ドラマのロケ地としても知られ、多くの作品が撮影されている
- 伝統的な韓屋に泊まれる宿泊施設もあり、韓国文化を体験できる

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