韓国旅行を楽しんでいると、観光やショッピング、おいしいグルメに夢中になって、ついつい夜遅くなってしまうことってありますよね。
そんなときに頼りになるのが「タクシー」。でも、深夜のタクシー利用にちょっと不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、韓国で夜間にタクシーを利用する際に気になる料金体系や割増料金、相場、予約方法について、わかりやすくご紹介します。
さらに、韓国で使える便利なタクシーアプリや、最近登場した自律走行タクシーといった最新情報もあわせてお届け。夜の移動がもっと安心で快適になるヒントがいっぱいです。
- 深夜タクシーの料金体系や相場
- アプリの具体的な利用方法
- 深夜帯におけるタクシーの呼び方
- トラブル回避のための対策
韓国の深夜タクシーを使いこなすには
- 韓国初の「深夜自律走行タクシー」の運行
- タクシーの基本料金と相場
- 深夜料金と割増しについて
- 韓国タクシーアプリを活用した呼び方
- カカオタクシーでスムーズに予約
韓国初の「深夜自律走行タクシー」の運行
韓国では、深夜帯の新たな移動手段として「自律走行タクシー」の試験運行が始まり、2025年6月16日からは江南（カンナム）全域で本格運行がスタートしました。
これは、2024年9月26日に一部地域でスタートした試験運行が好評を博し、拡大されたものです。
この自律走行タクシーは、平日夜11時から翌朝5時まで、合計3台で運行。試験期間中は無料で提供され、約8ヶ月で4,200件もの利用実績を記録しました。
運行エリアも広がっており、もともとのヨクサムドン（駅三洞）、テチドン（大峙洞）、トゴクドン（道谷洞）、サムソンドン（三成洞）に加えて、アックジョンドン（狎鴎亭洞）、シンサドン（新沙洞）、ノンヒョンドン（論峴洞）、チョンダムドン（清潭洞）までカバー。
利用はカカオTアプリから簡単に行え、「タクシー > ソウル自律車（서울 자율차）」を選ぶだけ。ただし、安全のため、路地やスクールゾーンでは手動運転に切り替わる場合もあります。
韓国で、特に交通量が多く複雑とされる江南地域で無事故運行を実現している点は、信頼性の高さを物語っていますね！
江南方面で深夜にタクシーを利用する機会があれば、話題の自律走行タクシーを試してみるのも面白いかもしれませんね。旅の思い出に、ちょっと未来を感じる体験をしてみるのもおすすめです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運行時間 | 平日 夜11時～翌朝5時 |
| 運行台数 | 全3台 |
| 料金 | 試験運行期間中は無料（将来的には有料化予定） |
| 運行地域（拡大前） | ヨクサムドン・テチドン・トゴクドン・サムソンドン一帯（2024年9月26日～） |
| 運行地域（拡大後） | アックジョンドン・シンサドン・ノンヒョンドン・チョンダムドンなどカンナム全域（2025年6月16日～） |
| 呼び出し方法 | カカオTアプリから「タクシー > ソウル自律車」を選択 |
| 特記事項 | 安全のため、路地やスクールゾーンなど一部区間は手動運転 |
タクシーの基本料金と相場
韓国のタクシー料金は、日本と比較して比較的安価です。しかし、利用するタクシーの種類や時間帯によって基本料金や追加料金が異なりますので、事前に把握しておくことが大切です。
一般的な中型タクシーは、シルバーやオレンジ色の車体でソウル市内で多く見かけられます。模範タクシーは黒塗りの高級車で、無事故運転歴の長いベテランドライバーが運転しており、外国人旅行者でも安心して利用できる日本語対応可能なドライバーが多いのが特徴です。
一般的なタクシー料金の目安は以下の通りです。
| 項目 | 中型タクシー（ソウル） | 模範タクシー（ソウル） |
|---|---|---|
| 基本料金 | 4,800ウォン（1.6㎞まで） | 7,000ウォン（3㎞まで） |
| 追加料金（距離） | 100ウォン／131m | 200ウォン／151m |
| 追加料金（時間） | 100ウォン／30秒 | 200ウォン／36秒 |
この料金に加えて、有料道路を通行する際には通行料が別途加算されます。
深夜料金と割増しについて
韓国では、夜遅い時間帯にタクシーを利用する際、通常の運賃に「深夜割増」が加算されます。地域やタクシーの種類によって割増率が異なるので、事前に知っておくと安心です。
たとえばソウルの一般的な中型タクシーでは…
・22時～23時、および2時～4時は【20%増】
・23時～2時は【40%増】
と、かなり高めになります。
一方、黒い車体が特徴の「模範タクシー」は、夜10時から翌朝4時まで一律20%の割増。少し高めですが、運転手のマナーや対応の良さから安心して乗れるという声も多いです。
また、コンサート後や地下鉄の終電後など、深夜の繁忙時間帯はタクシー需要が高まり、台数が足りなくなることも。割増料金に加えて「つかまらない問題」があるため、余裕を持った行動を心がけましょう。
韓国タクシーアプリを活用した呼び方
夜遅い時間帯や、タクシーが捕まりにくい混雑時に心強いのが、タクシー配車アプリ。韓国旅行中でも、スムーズかつ安心してタクシーを利用できるツールとして、とてもおすすめです。
「Uber（ウーバー）」や「TADA（タダ）」など様々なアプリがありますが、中でも特に利用者が多く、使いやすいと評判なのが「カカオタクシー」です。
カカオタクシー（Kakao T）
韓国で圧倒的な利用者数を誇る配車アプリで、韓国版「LINE」的存在のカカオが運営しています。
✅ 登録タクシーの台数が多く、配車成功率が高い
✅ アプリの操作がシンプルで、日本語設定も可能
✅ クレジットカード登録で自動決済にも対応
✅ リアルタイムで料金の目安や車両情報が表示される
旅行者には特におすすめで、初めての韓国旅行でも安心して使える操作性が魅力です。韓国内のほぼすべての都市に対応しており、韓国でのタクシー利用はこれ一本でOKと言っても過言ではありません。
カカオタクシーでスムーズに予約
カカオタクシーは、アプリをダウンロードしてカカオアカウントでログインすればすぐに使えます。日本語表示にも対応しているので、韓国語に自信がなくても大丈夫。
使い方はとてもシンプルです。
①アプリを開き、出発地と目的地を入力
②表示されたルートと料金を確認
③配車ボタンをタップ！
支払いも便利で、クレジットカード登録による自動決済のほか、現地ではT-moneyカードや現金での支払いも可能。利用シーンに合わせて柔軟に使えるのも嬉しいポイントです。
安心して使えるポイント
カカオタクシーでは、配車後に運転手の顔写真や名前が表示されるため、誰が迎えに来るのかを事前に確認できて安心です。さらに、タクシーの現在地をリアルタイムで地図上に確認できるので、どこまで来ているのか一目でわかります。
また、車両ナンバーや到着予想時間も表示されるので、待ち時間の不安や戸惑いを感じることなく、スムーズにタクシーを利用することができます。
韓国の深夜タクシー利用時のトラブルと解決策
・深夜のぼったくりを回避
・タクシーが見つからない場合の解決策
・忘れ物やトラブル時の相談先
・タクシーの止め方と注意点
深夜のぼったくりを回避
観光客が多い地域では、深夜に不当な料金を請求する悪質なタクシーも存在します。特に地下鉄の終電後などは要注意。
対策としては、配車アプリを使うことが一番の安全策です。アプリを通した乗車であれば、料金も経路も記録に残るため、トラブルのリスクを大きく下げられます。
また、道端で流しのタクシーを利用する場合は、必ずメーターが作動していることを確認し、料金交渉制の「コールバン」には乗らないようにしましょう。車体に「VAN」や「CALL VAN」と表示されている車両は避けてください。
ソウル市では2025年4月から金浦空港での大規模な取り締まりも強化され、乗車拒否や違法客引きに対して厳しい処分が行われています。
＜金浦空港での取締対象は以下の行為＞
・乗車拒否
・長時間の違法停車による客引き
・停留所以外での営業や秩序違反
違反者には過料が科され、悪質な場合は運行停止や免許取消も。
空港でのタクシー利用は、韓国に到着してから最初に接するサービスであるだけに、信頼できる交通環境を提供するという趣旨で、2025年4月4日から現場点検が開始しています。
（出典元：ソウル市 公式ホームページ）
こうした取り組みもあって、金浦空港周辺では比較的安心してタクシーの利用ができますね。
タクシーが見つからない場合の解決策
韓国旅行中、特に金曜・土曜の深夜や、コンサート・スポーツイベントが終わった直後などは、タクシーがなかなか見つからないことがあります。
地下鉄も終電を過ぎてしまい、移動手段が限られる中でタクシーを探すのは、少し心細く感じるかもしれません。
こういった混雑時こそ、やはり配車アプリの活用がカギになります。アプリを通せば、現在地の近くにいる空車タクシーを自動で探してくれますし、待ち時間や料金の目安も表示されるので、無駄なストレスが減ります。
特にカカオタクシーには、希望時間にあらかじめ配車を依頼できる「予約機能」といった便利なオプションが用意されています。どうしても移動したい時間が決まっているときは、これらの機能を積極的に使ってみてください。
また、ホテルやゲストハウスのフロントで事前に予約してもらうのもおすすめです。宿泊施設のスタッフは地元の交通事情に詳しく、信頼できるタクシー会社と連携していることも多いので、トラブルのリスクもぐっと減ります。
忘れ物やトラブル時の相談先
もしも、タクシーの中に大切な物を忘れてしまったり、運転手さんとの間で何か困ったことがあったりした場合は、慌てずに落ち着いて対応することが大切です。
まずは、乗っていたタクシーのナンバーを覚えておくか、降りる際に領収書をもらっておくと良いでしょう。なお、カカオタクシーでは、運転手の名前と車種・車の番号など車の情報が載っていることが多いです。
こちらは、私がカカオタクシーを利用したときの車の情報です。
車種はヒュンダイのソナタ、パクさんという方が運転手さんだったことが分かります。
相談先① タサンコールセンター
トラブルが発生した場合の主な相談先は、「タサンコールセンター（120）」です。これはソウル市が運営する外国人専用の電話サービスで、日本語を含む多言語に対応しています。年中無休で午前9時から午後18時まで利用できます。
タサンコールセンターの外国人相談に関する詳細は以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 電話番号 | (02) 120 |
| 利用方法 | 120にかけ、「9」を入力後、以下の国別地域番号を入力して通話してください |
| 言語選択 | 英語：1、 中国語：2、 日本語：3、 ベトナム語：4、 モンゴル語：5 |
| 利用時間 | 午前9時～午後18時（KST） |
相談先② 韓国観光公社
もう一つ、頼りになる相談先として「韓国観光公社観光苦情申告センター（1330）」もあります。
こちらも日本語で相談できますので、もしもの時は利用してみてください。特に、日本語でのチャット対応もしており、親切に、そしてとても迅速に答えてくれるので心強いでしょう。
本当に緊急の際は警察（112番）に連絡することも考えられますが、まずはこのような外国人向けの相談窓口に連絡してみるのがおすすめです。
苦情ではないですが、私も当サイト内で誤った情報を書かないよう、1330に韓国観光や入国の際の注意点について何度かお問い合わせしたことがあります。
日本語でチャットができて、答えも迅速でとても使いやすかったです！
タクシーの止め方と注意点
韓国のタクシーはとても便利で使いやすい交通手段ですが、日本とはいくつか異なる点があります。あらかじめ知っておくと、戸惑うことなくスムーズに利用できますよ。
タクシーの止め方：手を挙げるのが基本
韓国では、アプリでタクシーを予約している場合でも、流しのタクシーを拾う場合でも、タクシーを見つけたら手を挙げて合図するのが基本です。
配車アプリを使っていても、道路に出てタクシーが近づいてきたら、自分が乗車する意思があることを運転手に伝えるために軽く手を挙げて知らせるのがマナー。タクシーが多く走っている中で、運転手が乗客を見つけやすくなるためです。
流しのタクシーを利用する場合も、同じく手を挙げて合図します。韓国では、交差点付近や横断歩道の前後など、危険な場所では止まってくれないことがあるので、路肩で安全な場所を見つけて手を挙げるスタイルが一般的です。
空車の見分け方
韓国のタクシーは、フロントガラスの上部にある表示灯で空車かどうかを判断できます。
・빨간색（赤）＝空車
・녹색（緑）＝予約済・乗車中
※빈차（ビンンチャ）と表示されている場合も「空車」です。
赤く光っている、もしくは「빈차（空車）」タクシーが近づいてきたら、手を挙げて合図してみましょう。
ドアは自動では開閉しません
日本のタクシーでは、運転手さんが自動でドアを開けてくれることが多いですが、韓国では乗るときも降りるときも、自分でドアを開け閉めします。初めての方はつい待ってしまいがちですが、手動なので注意しましょう。
特に交通量の多い場所や夜間などは、乗り降りの際に後方から車が来ていないかをしっかり確認して、安全にドアを開けるようにしてください。
荷物の扱いは基本的にセルフ
スーツケースなどの大きな荷物を持っている場合も、基本的には自分でトランクに積み下ろしを行うスタイルです。運転手さんがトランクを開けてくれることはありますが、積み込みは自分で対応するのが一般的。
ただし、手がふさがっていたり、荷物が重いときは、「좀 도와주실 수 있어요?（チョム トワジュシル ス イッソヨ？＝荷物を手伝ってもらえますか？）」とひと声かけてみると、親切に対応してくれる運転手さんも多いですよ。
支払い方法とおつりの注意点
韓国ではキャッシュレス化が進んでおり、タクシーの支払いもクレジットカードやT-moneyカードでスムーズに行えます。支払い端末が車内に設置されているため、カードをかざすだけで決済完了です。
ただし、一部の個人タクシーや地方都市では現金のみ対応の車両もあるので、念のために現金も少し持っておくと安心です。
また、現金で支払う場合は細かいおつりが返ってこないこともあり、1,000ウォン札や小銭を用意しておくとスムーズです。
韓国ではチップの習慣は基本的にありませんが、数百ウォンのおつりが発生した際に「お釣りはいりません」と伝えるのもスマートな対応として好まれます。
韓国の深夜タクシーを安心して利用するために
この記事のポイントをまとめます。
- 深夜帯の移動手段として自律走行タクシーが拡大している
- 一般タクシーと模範タクシーで基本料金や割増しが異なる
- 深夜帯は料金が割増になる時間がある
- アプリを利用すると事前に料金相場を確認できる
- カカオタクシーアプリで簡単にタクシーを呼べる
- 路上でタクシーを止める際は空車表示を確認する
- ドアの開閉や荷物の出し入れは自分で行う必要がある
- 深夜のぼったくりはアプリ利用で回避できる
- タクシーが見つからない場合はアプリやホテルの予約サービスを活用する
- 忘れ物やトラブル時にはタサンコールセンターや観光公社に相談できる
- 現金払いの場合、細かいおつりがない場合がある
- 違法な客引き行為を行うタクシーには乗らないことが大切
- 金浦空港では違法営業行為の取り締まりが行われている
- 24時間途切れない公共交通サービスがソウルで推進されている
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このガイドでは、初めての方でもリピーターの方でも、必要な情報がすぐに見つかるように、旅行の準備に役立つ持ち物リストや、観光地での移動を快適にしてくれるアプリやサービスなどの情報を集めました。
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