韓国ソウルのランドマーク「ロッテワールドタワー」に行こうと計画しているとき、ふとネットで検索してみると「危ない」といった文字が出てきてドキッとしたことはありませんか。
せっかくの旅行なのに、「リスクは無いのか」「本当に大丈夫なのか」と不安になりますよね。
この記事では、あなたが安心してロッテワールドタワーの観光が楽しめるよう、「危ない」といった気になる噂の真相について調べて情報をお届けします。
- 建設中に噂されたひび割れや地盤沈下の原因
- 地震や強風に対する建物の強度と避難システム
- 展望台や水族館の料金と効率よく楽しむための所要時間
- お得なチケット購入方法や旅行準備に役立つ予約サイト
ロッテワールドタワーは危ない?不安の真相

インターネット上で見かける「傾いているんじゃないか」「基礎が弱いんじゃないか」といった噂。
旅行前にこのような言葉を目にすると、行くのをためらってしまいますよね。
でも、その情報の多くは建設当時の古いものや、誤解に基づいていることがほとんどなのです。
ここでは、あなたが特に不安に感じているポイントについて、一つひとつ事実を紐解いていきたいと思います。
過去に指摘されたメイン柱のひび割れ
建設中の2013年頃、建物を支える柱や、モールの床にひび割れが見つかったというニュースが流れました。これが「倒壊の前兆ではないか?」と大きく取り上げられたため、記憶に残っている方も多いかもしれません。
実はこのひび割れ、建物の重さに耐えきれずに押しつぶされてできたものではなく、専門家の調査によると、コンクリートが乾くときの収縮や、溶接の熱によって表面に生じた「乾燥収縮」などが原因だったそうです。
また、モールの床の亀裂については「セメントが固まる過程でひび割れが出ただけで、構造上の問題ではなく、ビンテージな感じを出すために、仕上げ塗りをせず表面にひび割れが出た」といった説明も。(参照:ハンギョレ新聞)
現在では、建物の背骨となるコア部分の強度には全く影響がないことが確認されており、何の問題もなく建物が支えられています。
地盤沈下による建物の傾きリスク
あんなに重い建物を建てて、地面が沈んだり傾いたりしないの?
このような疑問もよく耳にします。ロッテワールドタワーの重さは75万トン。エッフェル塔(約10,100トン)の何倍もの重さがあるわけですから、心配になるのも当然です。
でも、このタワーの足元は想像以上に頑丈に作られています。建物の下には、厚さ6.5メートルもの巨大なコンクリートの塊(マット基礎)があり、さらにその下には地下深くまで伸びる無数の杭(パイル)が、硬い岩盤にがっちりと食い込んでいます。(参照:ロッテ公式ブログ)
これは「パイル・ラフト基礎」と呼ばれる基礎構造で、建物の重さを分散させながら、建物が傾いて沈まない仕組みになっています。つまり、土の上に立っているわけではなく、硬い岩盤の上にどっしりと座っているイメージですね。
シンクホールの原因

建設当時、タワー周辺の蚕室(チャムシル)エリアで道路に穴が開く「シンクホール」が相次いで発見され、世間を騒がせました。「タワーの工事のせいで地下水が抜けて、地面がスカスカになったのでは?」と疑われたのです。(参照:ハンギョレ新聞)
しかし、その後の詳細な調査で、主な原因はタワー建設そのものではないことが判明しました。
シンクホールの主な原因
- 周辺で行われていた地下鉄9号線の工事による土砂流出
- 古くなった下水管からの水漏れによる土の流出
タワー直下の地盤は徹底的に管理されており、周辺の道路陥没とは直接的な関係がないと結論付けられています。現在は地下水の水位モニタリングも行われており、過度な心配は不要とも言われています。
火災時の避難と防災システム
もし123階にいるときに火事になったらどうしよう…
というのは、超高層ビルに行くときに誰もが一度は考える不安ですよね。
ロッテワールドタワーでは、万が一の時に備えて「避難安全区域」という特別なフロアが約20階ごとに5箇所(22階、40階、60階、83階、102階)設置されています。ここは火や煙が入ってこないシェルターのような場所です。
さらにすごいのが、火災時専用の「ライフボートエレベーター」です。(参照:EBN産業経済)
通常、火事の時はエレベーターを使ってはいけないと言われますが、このタワーには煙を遮断し、非常電源で動く特別な避難用エレベーターがあり、これを使って一気に地上へ脱出できる計画になっています。
シミュレーションでは、タワー内にいる最大1万5000人が、約63分ですべて避難完了できるとされています。
マグニチュード9.0対応の安全性

韓国は日本ほど地震が多くない国ですが、それでも耐震性は気になりますよね。
ロッテワールドタワーは、マグニチュード9.0クラスの地震にも耐えられる設計になっています。
建物の中心を貫く「コアウォール」と、外側の「メガカラム」を、竹の節のように繋ぐ「アウトリガー」という構造を採用。これがスキーのストックのように踏ん張る役割を果たし、地震や台風の激しい揺れを抑え込んでくれています。
瞬間最大風速80m/sにも対応!
地震だけでなく、上空の強烈な風にも耐えられるよう、建物の形自体が風を受け流すように丸みを帯びて設計されています。
開業から安定稼働を続ける現在
いろいろな心配の声がありましたが、2017年の開業から現在まで、ロッテワールドタワーはソウルのシンボルとして毎日多くの観光客を迎えています。
建物には600個以上のセンサーが取り付けられていて、24時間365日、建物の揺れや傾きをミリ単位で監視する「構造ヘルスモニタリングシステム」が稼働しています。まるで人間が健康診断を受けるように、建物の状態を常にチェックしているんですね。
私も実際に展望台に登ってみましたが、揺れを感じることもなく、ただただその高さと景色の美しさに圧倒されました。今のところ、構造的な問題で営業が止まったという話は聞いていませんし、安心して訪れて良い場所だと私は感じています。
ロッテワールドタワーは危ない?楽しむ方法とは

安全性の不安が少し解消されたら、次は「どうやって楽しむか」を考えたいですよね。
地上555メートル、世界有数の高さを誇るこのタワーには、ただ高いだけじゃなく、一日中遊べる魅力がたくさん詰まっています。
ここからは、ロッテワールドタワーの中身や、お得に楽しむためのチケット情報、モデルコースなどをご紹介しますので、次の韓国旅行のプランにぜひ組み込んでみてくださいね。
超高層ビルの内部には何がある?
ロッテワールドタワーは、展望台だけではありません。地下から最上階まで、まるで一つの垂直な都市のようになっています。
| 階層 | 主な施設 |
|---|---|
| 117F – 123F | ソウルスカイ(展望台) 世界最高クラスの高さからソウルを一望できる絶景スポット。 床がガラス張りのスカイデッキはスリル満点! |
| 76F – 101F | シグニエルソウル(ホテル) 一度は泊まってみたい、韓国最高層のラグジュアリーホテル。 ▶Agodaで料金を確認 ▶Trip.comで料金を確認 |
| 14F – 38F | プライムオフィス グローバル企業のオフィスが入っています。 |
| B1F – 12F | ポディウム(複合施設) ロッテワールドモール、免税店、映画館、コンサートホール、水族館などが直結しています。 |
特に低層階のロッテワールドモールは、ショッピング好きにはたまりません。雨の日でも濡れずに一日中遊べるのが嬉しいポイントですね。
ロッテワールドタワー展望台の入場料
一番の人気スポットである展望台「ソウルスカイ」のチケット料金について見ていきましょう。
ソウルスカイ(展望台)一般チケット料金(現地価格)
・大人(満13歳以上):31,000ウォン(約3,400円)
・子供(満3歳〜12歳以下):27,000ウォン(約2,900円)
・0~2歳のお子さまは無料で入場可能。
※2025年時点の目安レートで計算しています。
現地で定価で買うよりも、事前にオンライン予約サイトを利用したほうが安くなる場合が多く、Klook(クルック)では2,693円から販売。スマホでQRコードを見せるだけで入場できるので、チケット売り場に並ぶ時間も節約できて一石二鳥です。
ロッテワールドアクアリウムの料金
タワーの地下にある「ロッテワールドアクアリウム」は、ベルーガ(シロイルカ)に会えることで有名で、お子様連れにも大人気のスポットです。
ロッテワールドアクアリウムの入場料金(現地価格目安)
・大人(18歳以上):35,000ウォン(約3,700円)
・青少年(13歳以上):35,000ウォン(約3,700円)
・子供(3歳~12歳以下):31,000ウォン(約3,280円)
・65歳以上:31,000ウォン(約3,280円)
こちらもKlookで事前購入可能なチケットが出ていますので、出発前にチェックしてみてくださいね。
ロッテワールドは何時間で楽しめる?
タワー、アクアリウム、ロッテワールド…それぞれどれくらい時間がかかるの?
と迷う方のために、所要時間の目安をお伝えします。
| 楽しみ方 | 所要時間の目安 |
|---|---|
| 展望台のみ | 約1.5〜2時間 エレベーターの待ち時間と、景色を眺めてカフェで一息つく時間を含みます。 |
| 展望台+アクアリウム | 約3〜4時間 半日コースとしてちょうど良いボリュームです。 |
| フルコース(モール+食事含む) | 約5〜6時間以上 ロッテワールドモールでのショッピングや食事を含めると、一日中楽しめます。 |
隣接するテーマパーク「ロッテワールド(アドベンチャー)」まで行く場合、朝から晩まで丸一日必要になります。
まとめ:ロッテワールドタワーは危ない施設ではない
ここまで、ロッテワールドタワーの安全性や楽しみ方について見てきました。
建設当時はさまざまなトラブルや噂があり、「危ない」というイメージが先行してしまった時期もありました。
しかし、実際には世界最高水準の技術で、地震や風、火災に対する厳重な対策が施されています。

何より、地上500メートルから見下ろすソウルの夜景は、本当に息をのむ美しさです。
「怖い、危ないから行かない」と観光巡りの選択肢から外してしまうのはもったいない!しっかりとした安全対策を知った上で、ぜひその目で素晴らしい景色を確かめてきてくださいね。
これから渡韓される皆さんが、不安なく楽しい思い出を作れることを願っています。チケットの事前予約や航空券のチェックも忘れずに、準備万端で出発してくださいね!

そうならないよう、観光地やショッピングスポットを満喫するためには、現地での移動や情報収集がスムーズにできることが鍵となり、「必須アイテム」や「便利なサービス」のガイド一覧が一層役立ちます。
このガイドでは、初めての方でもリピーターの方でも、必要な情報がすぐに見つかるように、旅行の準備に役立つ持ち物リストや、観光地での移動を快適にしてくれるアプリやサービスなどの情報を集めました。
韓国旅行がさらに楽しめるよう、事前におすすめのアイテムやサービスを確認し、準備を整えて出発しましょう。ぜひ「持ち物の必需品と便利アイテム一覧」をご覧いただき、満足度の高い理想の旅を実現してくださいね。

