韓国旅行を計画していると、よく出てくるのが「WOWPASSとT-money、どっちが便利なの?」という悩み。バスや地下鉄、コンビニで使えるICカードは旅行に欠かせませんが、種類がいくつかあって、違いがわかりにくいですよね。
T-moneyは韓国版Suicaのような交通カード、WOWPASSは支払いも両替もできる多機能カード。それぞれメリットが違うからこそ、「私には結局どっちが合うの?」と迷う方も多いと思います。
この記事では、WOWPASSとT-moneyの特徴をシンプルに比べながら、「どう使い分ければいいか」を分かりやすくまとめています。どのカードが自分に合うのか、自然とイメージできるようになると思いますので、韓国旅行をもっと快適に楽しむためのヒントとして、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- WOWPASSとT-moneyカードの違いと用途
- 自分の旅行スタイルに合った最適なカードが選べる
- 購入方法やチャージ、アプリでの管理方法
- 気候同行カードやNAMANEカードとの比較
WOWPASSとT-moneyはどっちがいい?韓国旅行で迷う人へ

- WOWPASSとT-moneyの違いは何?
- WOWPASSの何がそんなにいいの?
- 気候同行カードとWOWPASSはどっちがいい?
- 結局交通カードはどれを選べばいい?
- それぞれのカードを日本で例えると?
WOWPASSとT-moneyの違いは何?
WOWPASSとT-moneyカードはどちらも韓国で使える便利な交通系ICカードですが、それぞれの機能と目的には大きな違いがあります。
項目 | T-moneyカード | WOWPASSカード |
---|---|---|
カードの種類 | 交通系ICカード | プリペイド型クレジットカード+交通カード(T-money機能付き) |
主な用途 | 地下鉄・バス・タクシー・一部のコンビニや自販機での支払い | 地下鉄・バス・タクシーに加えて、飲食店・免税店・ドラッグストア等での支払い |
購入場所 | 地下鉄駅・コンビニ(GS25、CUなど) | 専用機械(空港・駅・ホテル等)やAmazonなど |
チャージ方法 | 韓国ウォンの現金のみ(駅・コンビニ) | 日本円(現金・クレジット)でチャージ可、両替機能あり(WOWPASS専用機械) |
両替機能 | なし | あり(日本円→韓国ウォンへの両替&現金引き出し可能) |
支払い対象店舗 | T-moneyマークのある加盟店のみ | ICカード決済対応店舗(幅広い加盟店) |
アプリ連携 | BucaCheck等で残高確認可(主にiPhone) | WOWPASSアプリで残高管理・チャージ・T-moneyへの転送可 |
チャージ金の返金(払い戻し) | 可能(手数料500ウォン) | 可能(1回あたり1,000ウォンの手数料) |
メリット | シンプルで安価、すぐ使える | 両替・決済・交通利用が一体化。旅行者向けに利便性が高い |
デメリット | 日本円やクレカでチャージ不可 | T-moneyとWOWPASS残高が別管理のため、使い分けが必要 |
この違いを一言で言えば、「T-moneyは交通専用、WOWPASSは交通+ショッピング+両替ができるオールインワンカード」です。
シンプルに移動手段だけをカバーしたいならT-money、旅行全体を通じてキャッシュレスを便利に使いたいならWOWPASSが適していると言えます。
WOWPASSの何がそんなにいいの?

WOWPASSが多くの旅行者に支持される理由は、韓国旅行で必要な「支払い」「交通」「両替」の3つの要素を1枚でカバーできるからです。
特にクレジットカードを持っていない、あるいは海外でのカード使用に不安を感じる方にとって、WOWPASSはとても頼れる存在です。
まず注目したいのは、チャージ方式の柔軟さです。WOWPASSは日本円でチャージができるため、現地で両替所を探す手間がありません。専用の機械(WOW EXCHANGE)で、日本円を直接カードにチャージすれば、自動的に韓国ウォンに換算され、残高として使えます。
また、交通ICカードのT-money機能も付帯しているため、別途T-moneyを用意しなくても地下鉄やバスにスムーズに乗車できます。
以前はT-moneyへのチャージに現金が必要でしたが、現在はWOWPASS残高から直接T-moneyへ手数料なしでチャージ可能になりました。これにより、現地でウォン紙幣を用意したり、チャージ機械を探す手間も不要に。渡韓前にアプリから簡単にチャージができ、地下鉄やバスもスムーズに利用できます。
WOWPASS1枚でショッピングも交通もカバーでき、両替や現金管理に伴うストレスを大幅に減らせるのが大きな魅力です。この便利さこそが、「WOWPASSの何がそんなにいいのか?」という疑問に対する明確な答えと言えるでしょう。
気候同行カードとWOWPASSはどっちがいい?

「気候同行カード」と「WOWPASS」もよく比較され、ちらも便利なカードですが、機能面や利用シーンには明確な違いがあります。
項目 | 気候同行カード | WOWPASS |
---|---|---|
提供主体 | ソウル市公式 | 民間企業(外国人観光客向け) |
カードの種類 | 定額制交通乗り放題カード | プリペイド型クレジットカード+T-money交通カード機能 |
対象利用エリア | ソウル市内の地下鉄・市バス(指定路線のみ) | 韓国全土のT-money対応交通機関、商業施設など |
有効期間/利用可能期間 | 1日/2日/3日/5日/7日の定額制 | カードの有効期限6年、チャージ残高も最終利用から6年間有効 |
利用料金 | 例:3日券=10,000ウォン | 発行手数料:5,000ウォン、チャージ金額は任意(日本円も可) |
チャージ方法 | 地下鉄の券売機(現金のみ) | WOWPASS専用機械またはアプリから、日本円・ウォン・クレカでチャージ、T-moneyには別途移行が必要 |
特典 | 期間内乗り放題(回数制限なし) | キャッシュバック・割引(例:コンビニ・免税店・カフェなど) |
支払い用途 | 公共交通機関のみ | 公共交通(T-money)、ショッピング、飲食、現金引き出し(ATM型機械)など幅広く対応 |
交通割引・乗換割引 | 必要なし(乗り放題) | T-money残高で利用すれば乗換割引など通常の交通カード特典あり |
注意点 | 利用対象外路線あり(例:空港鉄道直通列車など) | T-money機能にチャージしないと交通機関は使えない。WOWPASS残高とは別管理 |
つまり、移動が多く、交通費を確実に節約したいなら気候同行カード、旅行全体の支払い管理を簡単にしたいならWOWPASSという使い分けが理想的です。
どちらが良いかは旅行スタイルにより異なりますが、両者を併用する旅行者も少なくありません。
結局交通カードはどれを選べばいい?
韓国旅行で使える交通カードには、以下の種類がありますが、どれが最適かは旅行の目的やスタイルによって異なります。
- T-moneyカード:初めての渡韓や短期滞在の人
- WOWPASSカード:利便性と多機能性を求める人
- 気候同行カード:観光メインで移動が多い人
- NAMANEカード:カードのデザインや個性を重視する人
①T-money
初めての渡韓や短期滞在で、地下鉄やバスを中心に移動する予定なら、シンプルにT-moneyカードで十分です。安価に手に入り、特別な登録も不要で、すぐに使い始められるのが魅力です。
②WOWPASS
ショッピングや飲食を頻繁に楽しみたい方や、現地での両替を避けたい人にはWOWPASSが適しています。日本円から直接チャージできるうえ、アプリで残高管理ができる点が非常に便利です。交通機能も兼ね備えており、まさに“万能カード”といえます。
③気候同行カード
1日に何度も乗り換えや移動を繰り返す観光型の旅行であれば、気候同行カードがコスパの高い選択肢と言えます。一定期間内なら乗り放題なので、頻繁な移動が予定されている場合に大きなメリットがあります。
④NAMANEカード
T-money機能を備えたプリペイド型カードで、自分の好きな写真や画像を使ってカードをデザインできるのが最大の特徴です。チャージは現金・クレジットカードどちらにも対応しており、T-moneyへの残高移行もアプリ経由で可能です。コスパよりも「デザイン性」や「個性」を重視したい人に向いています。
このように、それぞれのカードにメリットがあるため、旅行スタイルに応じて使い分けるのが最も効率的です。どれか一枚に絞る必要はなく、シーンに応じて2枚持ち、3枚使い分けといった柔軟な運用も、旅行を快適にする工夫のひとつです。
それぞれのカードを日本で例えると?
韓国で使える交通カードやプリペイドカードは、日本にも似たサービスや仕組みがありますが、韓国ならではの特化機能が加わることで、より旅行者向けに最適化されています。
日本での利用経験をもとに、どのカードが自分に合うのかを具体的にイメージしながら選ぶと、渡韓時の利便性が格段に高まると思います。
T-moneyカード ≠ Suica・PASMO・ICOCA
T-moneyカードは、日本で言えば「Suica」や「PASMO」「ICOCA(JR西日本など)」といった交通系ICカードに相当します。地下鉄やバスにワンタッチで乗車できるのはもちろん、コンビニや自動販売機での小額決済にも使えるため、その感覚はまさに日本の交通ICカードそのものです。
発行場所がコンビニや駅で手軽に入手できる点も、SuicaやPASMOと同じく、初心者向けの利便性を重視した設計となっています。
WOWPASSカード ≠ PayPay+交通IC
WOWPASSは日本に完全に同じものはありませんが、強いて言えば「au PAY」や「PayPay」などのスマホ決済サービスに、Suicaのような交通IC機能が合体したイメージに近いです。
さらにWOWPASSは物理カードで、専用機械で日本円を直接チャージし、現地通貨に両替して利用する機能を持っています。加えて、アプリ連携による残高確認や、送金、現金引き出しも可能で、日本にはない“旅行者特化型”の利便性を備えています。
気候同行カード ≠ 東京メトロ24時間券
このカードは「定額制の乗り放題交通カード」という点で、日本の「東京メトロ24時間券」や「スルッとKANSAI RAILWAY PASS」に似ています。
購入した日数内であれば、ソウル市内の地下鉄やバスが乗り放題になる仕組みで、短期集中で観光地を巡る旅行者に最適です。ただし、利用できる路線が限定されている点は、日本の乗り放題パスにも通じる注意事項と言えるでしょう。
NAMANEカード ≠ オリジナルデザインSuica+QR決済カード
NAMANEカードは、日本で例えるなら「プリクラ感覚で作れるオリジナルデザインのSuica」と「PayPayのようなQR決済プリペイドカード」が合体した存在です。
自分で好きな写真をアップロードして、オリジナルデザインのカードを作成できる点が最大の特徴で、見た目のカスタマイズ性を重視する方には魅力的です。チャージはクレジットカードや現金、さまざまな方法が選べ、Pay残高と交通機関用残高を使い分ける機能もあります。
このような“個性重視”かつ“多機能型”のカードは、日本ではまだ珍しいタイプです。
WOWPASSとT-moneyはどっちがいい?渡韓前にチェック

- T-moneyカードはどこで買える?
- デザインを選べるT-moneyの楽しみ方
- 日本でチャージできる?
- アプリで残高確認ができる?
T-moneyカードはどこで買える?

T-moneyカードは、韓国国内のさまざまな場所で手軽に購入できます。旅行者にとって最もアクセスしやすい購入場所は、空港内のコンビニや地下鉄の駅構内です。
特に仁川国際空港や金浦空港などの主要空港では、到着直後にカードを購入できるため、韓国滞在初日からスムーズに交通機関を利用できます。
市内に出てから購入したい場合は、セブンイレブン、CU、GS25といった主要コンビニエンスストアでも取り扱っています。これらの店舗では、T-moneyカード本体の購入に加えてチャージも行えるため、観光中に立ち寄った際にも非常に便利です。
一方、日本国内でもT-moneyカードを購入できるショップや通販サイトが登場しており、渡韓前に準備しておくことも可能です。
楽天市場やAmazonなどでは、BT21やカカオフレンズなど人気キャラクターがデザインされたカードも販売されているので、選ぶ楽しさも広がります。事前にカードを持って行けば、到着後の手間を減らせるメリットがあります。
こうして、T-moneyカードは韓国に着いてからでも、日本にいる間でも購入できるため、自分の旅行計画に合わせて選べる柔軟性が魅力です。
デザインを選べるT-moneyの楽しみ方
T-moneyカードは機能性だけでなく、デザインの多様さでも多くの旅行者を魅了しています。
韓国ではT-moneyカードが単なる交通手段ではなく、自分の趣味や好みを表現できるアイテムとして親しまれています。特にK-POPファンやキャラクター好きの間では、推しのデザインを選ぶことが一種の楽しみになっているほどです。
市販されているT-moneyカードには、人気キャラクターであるBT21、カカオフレンズ、ディズニー、サンリオなど多彩な種類があります。また、特定のイベントやキャンペーン時には、期間限定デザインが登場することもあり、コレクション目的で複数枚購入する方もいるほどです。
購入場所としては、空港や市内のコンビニが一般的で、カードタイプだけでなく、キーホルダータイプやチャーム付きカードなど、持ち歩くだけで気分が上がるようなアイテムも多数販売されています。
こうしたデザインカードは、交通機関での使用時に「自分だけのアイテム」として気分を盛り上げてくれる存在ですね。旅の思い出に、T-moneyカードにこだわってみるのも良いかもしれませんね。
日本でチャージできる?

T-moneyカードは基本的に韓国内でのチャージを前提に作られているため、日本国内ではチャージすることはできません。
チャージはウォン(KRW)のみ対応となっており、現地での操作が必要です。このため、渡韓後すぐに使用する予定がある場合は、到着早々に現金の両替も済ませておくのが理想的です。
チャージできる場所としては、主に地下鉄の駅構内にあるチャージ機や、セブンイレブン、CU、GS25などのコンビニが代表的です。チャージ機は日本語表示にも対応しており、初めてでも操作はそれほど難しくありません。
チャージ方法は、カードを機械に置き、金額を入力し、現金を投入するという簡単な流れです。ただし、クレジットカードやデビットカードからのチャージには非対応なので、ウォンの現金が必須となります。
WOWPASSやNAMANEといった別のカードであれば、日本円からチャージする機能があるものもありますが、T-moneyカード単体ではそのような機能は備わっていないので、現地でチャージ操作を行う必要があります。
旅行前の準備としては、T-moneyカード自体を日本で購入しておくことは可能ですが、実際に利用するには現地でチャージを行う必要があることを理解しておきましょう。
アプリで残高確認ができる?
T-moneyカードの残高は、対応アプリを使えばスマートフォンで確認することができます。最も代表的なアプリは「BucaCheck(ブカチェック)」で、iPhoneのNFC機能を使ってT-moneyカードにタッチするだけで、現在の残高を即時に確認できます。
ただし、このBucaCheckアプリはiOS専用であり、Androidには未対応です。Androidユーザーの場合は、代替として「T-money Balance Checker」などのアプリを使う方法がありますが、対応機種やAndroidバージョンにより使えないケースもあります。
アプリによる残高確認が難しい場合は、コンビニや地下鉄のチャージ機でも簡単に残高を確認できます。
なお、WOWPASSなどの多機能カードであれば、専用アプリで残高確認やチャージ履歴の確認ができ、利便性はより高くなりますが、T-moneyカードもシンプルに使う分には必要十分な機能を備えています。
旅行中に残高不足で困らないよう、定期的に残高を確認する習慣をつけておくと安心です。特に1日あたりの移動回数が多い旅行者は、朝の段階で残高チェックをしておくと、ストレスのない1日を過ごせるでしょう。
総括:WOWPASSとT-moneyはどっちがいいのか
この記事のポイントをまとめます。
- T-moneyは交通機関専用でシンプルに使えるICカード
- T-moneyは地下鉄・バス・タクシー・一部店舗で利用可能
- T-moneyは現金ウォンのみチャージ対応
- T-moneyは乗車毎に割引が適用されるが乗り放題ではない
- T-moneyは韓国現地の駅やコンビニ、日本の通販で購入できる
- T-moneyは日本ではチャージ不可、現地のみ対応
- WOWPASSは交通+プリペイドクレカ+両替機能の多機能カード
- WOWPASSは免税店や飲食店など幅広く決済できる
- WOWPASSは日本円でチャージ・両替が可能
- WOWPASS残高から直接T-moneyへ手数料なしでチャージ可能
- WOWPASSはキャッシュバックや割引特典がある
- 気候同行カードは定額制でソウル市内の交通が乗り放題
- NAMANEカードはデザインカスタマイズが可能なプリペイド型
- 残高確認はT-money専用アプリ(iOS中心)で可能
- 旅行スタイルによって複数カードの併用が最適な選択肢となる

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