韓国旅行中、移動手段のひとつであるタクシーはとても便利ですが、言語の壁や支払い方法に不安を感じる人も多いのではないでしょうか。
そんなときに頼りになるのが、韓国で広く利用されているタクシー配車アプリ「カカオタクシー」です。
本記事では、アプリの登録に必要な設定の流れについて詳しく紹介し、日本語への切り替え方法や、クレジットカードの登録方法、支払い方法と料金についてもお伝えします。
カカオタクシーで、韓国旅行をスムーズに楽しむための情報を総合的にまとめましたので、ぜひご一読ください。
- カカオタクシーの登録・設定手順
- 日本の電話番号や海外発行カードの対応可否
- カカオタクシーの基本的な使い方と支払い方法
- 言語の壁や安全性に対する不安への対処法
カカオタクシーの登録方法と日本語設定は?日本人でも使える手順

- 登録に必要なアプリと初期設定
- 日本の電話番号で登録できる?
- アカウントが登録できない原因と対処法
- 日本語への切り替え方法と地図表示の仕様
- カカオトークなしでも利用できる?
- 日本人向けカカオタクシーの使い方
登録に必要なアプリと初期設定

カカオタクシーを利用するためには、まずアプリをインストールする必要があります。
まずは、App StoreまたはGoogle Playから「カカオトーク」と「カカオT」をダウンロードしましょう。アプリをインストールしたら、カカオトークでアカウントを作成します。この際には、メールアドレス・電話番号・ニックネーム・パスワードの登録が求められます。
アカウントが作成できたら、次に「カカオT」アプリを開き、「カカオアカウントで始める」ボタンを押して連携を進めます。
初期設定時には、位置情報の利用許可が求められるので、「アプリの使用中は許可」を選んでおきましょう。これは現在地をもとにタクシーの出発地点を正確に設定するために必要です。
このように、カカオタクシーを使い始めるには「カカオトークでのアカウント作成」と「カカオTの初期設定」の2段階が必要になります。一見すると手間に感じるかもしれませんが、一度設定を終えれば、以降はスムーズにタクシーを呼ぶことができるようになります。
日本の電話番号で登録できる?

カカオタクシーでは、日本の電話番号で登録ができます。旅行前に日本から事前にアカウントを作成しておきたいという方にとって、事前準備が進められるので現地で焦らずにすみます。
日本の国番号は「+81」ですので、電話番号を入力する際にはこの「+81」を入力した後、続けて自分の携帯番号の先頭の「0」を除いた番号を入力します。
例)090-1234-5678の場合 → +81 90-1234-5678 となります
その後、SMSで届く4桁の認証コードを入力すれば、登録プロセスは完了します。このステップに成功すれば、カカオTアプリを利用できるようになります。
日本にいる間は、アプリの地図上に日本の地図しか表示されないので、配車はできません。日本でも登録はできますが、実際の配車機能は韓国到着後にしか利用できない仕様となっています。
アカウントが登録できない原因と対処法
カカオタクシーのアカウントが登録できない場合、主に3つの原因が考えられます。
一つは「電話番号の入力形式が誤っていること」、二つ目は「SMS認証が届かないこと」、そして三つ目は「アプリやネット環境に問題があること」です。
まず、最も多いのが電話番号の入力ミスです。日本の電話番号を入力する際、国番号「+81」を設定したうえで、先頭の「0」を省く必要があります。この形式で入力しなかった場合、認証コードが届かず登録が進みません。
次に、SMSが届かないケースです。これは通信環境が不安定な場合や、海外ローミングの設定が正しくないときに起こりやすい問題です。このようなときは、一度スマートフォンの機内モードをオン・オフして通信をリセットしてみましょう。また、SMS受信拒否設定や迷惑フィルターなども確認してみると良いでしょう。
もう一つの原因として、アプリのバージョンが古い、あるいはカカオトークとの連携がうまくいっていない可能性もあります。アプリを最新版にアップデートし、カカオトークに正しくログインしているかを再確認しましょう。
それでも解決しない場合は、アプリを一度アンインストールして再インストールする方法も有効です。
日本語への切り替え方法と地図表示の仕様

カカオタクシーは、日本語に対応しているので、設定すれば十分に使いこなすことが可能です。
まず、アプリを開いたら、画面右下の「マイ情報」をタップしてください。続いて、設定項目の中から「言語設定」を選びます。ここで「日本語」を選べば、アプリ内の案内表示やメニューが日本語に切り替わります。
ただし、言語設定を日本語にしても、アプリ内の地図に表示される地名は「英語」の場合もあります。これは韓国の地図システム仕様によるもので、日本語対応が限定的であるためです。そのため、目的地の検索には「英語」あるいは「ハングル」での表記を用意しておくと安心です。
日本語設定と地図表示の仕組みを理解しておくことで、アプリの使用中に「日本語が出てこない」と焦ったり、心配もなくなります。韓国語が苦手な方でも安心して使えるよう、出発前に言語設定を済ませておくことをおすすめします。
カカオトークなしでも利用できる?
カカオタクシーを利用するにはカカオトークのアカウントが必要になります。なぜなら、「カカオT(カカオタクシー)」は、カカオの統合アカウントシステムである「カカオアカウント」でログインする設計になっているからです。
一部のガイドでは「カカオトークなしでも利用可能」といった記述が見られることもありますが、正確には「カカオトークのアプリが入っていなくてもカカオアカウントがあればログインは可能」という意味合いです。
つまり、カカオトークを使っていなくても、アカウントは必要ということになります。アカウントがない場合は、新規作成が必要になります。
カカオトークのアカウントは、カカオの他のサービス(地図、メッセンジャー、音楽アプリなど)とも連携できるので、韓国滞在中は何かと便利です。タクシー利用だけでなく、現地情報の検索や連絡手段としても活用できる場面があります。
日本人向けカカオタクシーの使い方

カカオタクシーは、アプリ内のメニューや操作ボタンが日本語で表示されるため、韓国語がわからなくても安心して利用できるのが大きな魅力です。
まず、アプリを開いたら「配車」というアイコンをタップします。画面が切り替わると地図が表示され、現在地をもとに出発地点が自動設定されます。もし正確な乗車場所が異なる場合は、地図上のピンをドラッグして修正することも可能です。
続いて、目的地を入力しますが、このとき日本語入力では認識されないことがあるため、英語または韓国語での検索がスムーズです。
目的地が設定できたら、次にタクシーの種類を選びます。「一般呼び出し」と「ブラック」などの種類がありますが、ブラックは高級車両を使用したサービスで、料金もやや高くなり、快適性や安全性を重視したい方に向いています。通常は一般タイプで問題ありません。
配車をリクエストすると、近くにいるドライバーに通知が届き、受け入れられるとドライバーの情報(顔写真、車両ナンバー、到着予定時刻など)が表示されます。乗車の際はナンバープレートをしっかり確認して、間違いのないようにしましょう。
カカオタクシーでは、事前にクレジットカードを登録しておくか、現地で現金またはWOWPASSを使って支払う方法があります。海外発行カードの登録には制限があるため、後述の詳細を参考にしてください。
カカオタクシーの登録方法から日本語設定まで、日本人のための使い方

- クレジットカードの登録方法
- 海外発行カードや日本のカードは使える?
- 外国人でも安全に利用できる理由
- 支払い方法と迎車料金について
- 一般タクシーとブルー・ブラックの違い
- 韓国のタクシーは日本語が通じる?
クレジットカードの登録方法

カカオタクシーでクレジットカードを登録するためには、カカオTアプリ内の「マイ情報」の「決済手段の管理」にアクセスします。そこに、各決済手段を追加する項目が表示されるので、タップしてカード情報を入力する画面に進みましょう。
日本人旅行者のカード登録は「海外発行カード」を選択し、ガイドに沿ってカード番号、有効期限、セキュリティコード、カード所有者の氏名を入力する必要があります。入力ミスや対応外のカードブランド(例:一部のJCBカードなど)ではエラーになる可能性があります。
どうしてもクレジットカードの登録がうまくいかない場合は、現地では現金、またはプリペイドカードの「WOWPASS」や「T-money」での支払いが可能です。プリペイドカードは空港や市内の主要駅で手軽に発行できるうえ、チャージも日本語案内に対応しており、旅行者にとって使いやすい手段になります。
海外発行カードや日本のカードは使える?
カカオタクシーでは、原則として韓国国内発行のクレジットカードを推奨していますが、上述したように、海外発行カードや日本のカードでも一部利用可能です。
ただし、すべてのカードブランドや発行元に対応しているわけではなく、利用にあたってはいくつかの制限や注意点があります。
まず、対応しやすいブランドとしては「VISA」や「Mastercard」があります。これらは世界的に利用できるクレジットカードであり、カカオTアプリでも比較的スムーズに登録できる可能性が高いです。
一方で、「JCB」や「American Express」などは、登録ができない、あるいは決済エラーが出やすいという報告もあります。特に日本発行のJCBカードは韓国国内での対応範囲が狭く、カカオタクシーでも利用できない場合が多いです。
このように、カカオタクシーでは海外発行カードや日本のカードも一部使えるものの、完全対応ではないため、「WOWPASS」「T-money」「現金」など、補助的な支払い手段を用意しておくことが安心です。
外国人でも安全に利用できる理由

カカオタクシーは、韓国国内で最も広く使われている配車アプリのひとつであり、その安全性の高さは多くの外国人旅行者からも評価されています。
まず第一に挙げられるのは、アプリを通じて運転手の情報が事前に確認できることです。配車が確定すると、運転手の顔写真、氏名、車種、車両ナンバーが表示されるので、乗車前に確認が可能です。また、決済後も運転手や車種、料金の情報が残ります。
さらに、リアルタイムでタクシーの現在位置も地図上で追跡できるため、不安を感じることなく車を待つことができます。
また、配車に使われるタクシーは、事前にカカオモビリティ社によって厳正な登録・審査が行われています。これにより、悪質なドライバーや無許可車両がシステムに混入するリスクが最小限に抑えられ、信頼性の高いサービスが確保されている点も安心材料の一つです。
さらに、GPS追跡や乗車履歴がアプリ内に記録されているため、万が一トラブルがあった場合でも、証拠として活用できます。
韓国語が話せなくてもアプリの表示言語を日本語に切り替えることで、配車の手順や支払い方法、タクシーの種類などを母国語で確認でき、ストレスを感じずに使えます。
このように、カカオタクシーは多くの外国人が安心して使えるように工夫された配車アプリです。韓国旅行中の移動手段として、ぜひ活用したいサービスの一つです。
支払い方法と迎車料金について
カカオタクシーの支払い方法は、クレジットカード、プリペイドカード(WOWPASS・T-money)、現金の3つから選択でき、旅行者のニーズに応じて柔軟に対応できるのが特徴です。
車内での支払いもスムーズで、特にWOWPASSやT-moneyは端末にタッチするだけで決済が完了するため、初めてでも迷うことがありません。
クレジットカードを利用する場合は、アプリ内の「海外発行カード」項目から登録が可能ですが、すべてのカードブランドが対応しているわけではないため、現地での支払いにはWOWPASSや現金も併用できるよう準備しておくと安心です。
一方で、気になる迎車料金についてですが、カカオタクシーは基本的に迎車料金がかからない場合が多いです。韓国では、地域や時間帯によって一部追加料金が発生するケースもありますが、日本と比べると圧倒的にリーズナブルです。
例えば、ソウル市内の一般タクシーであれば初乗り料金が約4,000ウォン(日本円で約450円前後)と、かなり安価に利用できます。
さらに、アプリ上で乗車前に予想料金が表示されるため、料金の見通しを立てやすく、明朗会計で安心して乗車できる仕組みになっています。乗車後も、アプリにルートと料金が記録されるため、不正な請求やトラブルが避けられます。
一般タクシーとブルー・ブラックの違い

カカオタクシーでは、配車の際に利用者が希望するタクシーのタイプを選択できます。代表的なのは「一般呼び出し」「ベンティ」「ブルーパートナーズ」「ブラック」で、それぞれ料金やサービス内容に違いがあります。
一般的な観光であれば、「一般呼び出し」で問題ありませんが、移動の目的や予算、乗車人数などによって判断すると良いでしょう。
①一般タクシー
最もスタンダードで利用者数も多く、料金も最安です。街中を走っているタクシーのほとんどがこのタイプで、カカオタクシーを通じて呼び出すことで、スムーズに乗車できます。
車両は通常のセダンタイプが多く、基本的には2~4人程度の乗車に適しています。短距離の移動や観光地間の移動に便利です。
②ブルーパートナーズ
即時配車に対応した中~上位クラスのサービスで、配車スピードと車両の快適性が優れています。料金は一般よりもやや高く設定されていますが、急いでいる時や天候が悪い時など、確実にタクシーを確保したい場合には有効です。
ブルーパートナーズの車両は清潔感があり、乗務員のサービス品質も高いと評判です。
③ブラック
ハイヤーのような高級車両によるプレミアムサービスです。車種は大型セダンや高級SUVが多く、基本料金も一般の2~3倍になることが一般的です。
特別なイベント、ビジネス利用、大人数の移動などに適しており、乗車時には運転手による丁寧な応対が期待できます。多言語対応やドアサービスがあるケースもあるため、価格に見合った上質な移動体験ができます。
④ベンティ
複数人での移動や大きな荷物を持った旅行者に適した大型タクシーサービスです。特に空港と市内の移動、家族や友人とのグループ旅行などにおすすめのタイプです。
一般タクシーと比べて、車内のスペースに余裕があり、スーツケースなどの荷物を複数積んでも快適に移動できる点が魅力です。また、座席が広いので、長時間の移動でもストレスを感じにくいというメリットがあります。
ただし、その快適性と車両の大きさに応じて運賃はやや高めに設定されています。
韓国のタクシーは日本語が通じる?
韓国のタクシー運転手で日本語が通じるケースは、ごく一部に限られます。特に地方都市やローカルエリアでは、日本語どころか英語も難しい場合が多く、言葉の壁は依然として高いと言えます。
しかし、カカオタクシーを使えば、運転手との会話を最小限に抑えることができます。アプリ上で出発地と目的地をあらかじめ設定できるので、行き先を口頭で説明する必要がありません。
また、観光地周辺の一部タクシー運転手やホテル提携のタクシーでは、日本語を少し話せる方もいますが、流暢でペラペラな人は見かけたことがないため、翻訳アプリを併用すると、簡単な意思疎通にもなるのでおすすめです。
例えば、Google翻訳やPapagoを活用して、テキストや音声で基本的な会話をカバーすることができ、特に韓国語の住所や施設名を事前にコピーしておくと、運転手に見せるだけで目的地が伝わるため非常に便利です。
総括:日本人でも簡単!カカオタクシーの登録方法と日本語設定
この記事のポイントをまとめます。
- カカオタクシーを使うには「カカオT」と「カカオトーク」のアプリが必要
- カカオトークのアカウントがあればカカオTにログインできる
- 日本の電話番号でSMS認証し、アカウント登録が可能
- 電話番号は「+81」に設定し先頭の0を省略する必要がある
- 日本国内でも事前登録はできるが、配車は韓国到着後に可能
- アカウント登録できない場合は、番号形式や通信環境の見直しが必要
- 言語設定はアプリ内「マイ情報」から日本語に変更できる
- 地図上の地名は日本語ではなく英語で表示される
- カカオトークのアプリは必須ではないが、アカウントは必要
- 一般タクシーやブラックタクシーなど様々な車種を利用できる
- 配車操作は出発地と目的地を指定するだけで完了する
- 支払いはWOWPASSや現金が便利で、カード登録不要でも利用可能
- 日本発行のクレジットカードは一部対応していない場合がある
- 海外発行カードを登録する際は「Overseas Card」を選択する
- カカオタクシーは運転手情報が事前表示され安全性が高い
- 韓国のタクシー運転手は日本語が通じないことが多いがアプリでカバー可能

そうならないよう、観光地やショッピングスポットを満喫するためには、現地での移動や情報収集がスムーズにできることが鍵となり、「必須アイテム」や「便利なサービス」のガイド一覧が一層役立ちます。
このガイドでは、初めての方でもリピーターの方でも、必要な情報がすぐに見つかるように、旅行の準備に役立つ持ち物リストや、観光地での移動を快適にしてくれるアプリやサービスなどの情報を集めました。
韓国旅行がさらに楽しめるよう、事前におすすめのアイテムやサービスを確認し、準備を整えて出発しましょう。ぜひ「持ち物の必需品と便利アイテム一覧」をご覧いただき、満足度の高い理想の旅を実現してくださいね。