韓国旅行を計画中で、キャッシュレス決済の手段として「韓国でPayPayは使えるのか?」と気になっていませんか?
普段からスマートフォンでの支払いに慣れていると、海外で使う際の具体的な方法など、事前に知っておきたいポイントが沢山ありますよね。
韓国では多様なスマホ決済が普及しているので、他の電子マネーとの違いも気になることと思います。
この記事では、PayPayの海外対応に関する最新情報から、韓国で役立つその他の決済手段まで、まるっとお伝えします。
- PayPayの韓国対応に関する最新情報
- 海外で利用するための事前準備と注意点
- PayPay以外の韓国で便利なキャッシュレス決済方法
- 各決済手段のメリット・デメリットと比較
ついに韓国でPayPayが使えるようになる

- 韓国でPayPayが使えるのはいつから?
- 海外で使うための準備と注意点
- 他にどこの国で使えるのか
- 海外送金は可能なのか
- PayPay利用時の海外取引事務手数料
韓国でPayPayが使えるのはいつから?
日本のPayPayユーザーは、2025年内に韓国の一部店舗で決済サービスを使えるようになる予定です。
これまで、海外からの訪日客が日本のPayPay加盟店で決済することは可能でしたが、日本のユーザーが海外でPayPayアプリを使って支払いができるようになるのは、これが初めての試みとなります。
この背景には、PayPayが国内だけでなくグローバルなサービス展開を目指していることがあります。
QRコード決済の利便性を海外旅行でも体験できるよう、韓国を皮切りに、今後は他の国や地域へも対応を広げていく方針で、旅行者にとって、慣れ親しんだ決済アプリを海外でもそのまま使えるのは、大きなメリットと言えますね。
PayPayの海外利用は、最初の対応国が韓国となる予定です。これにより、両替の手間なく、いつものアプリでスマートに支払いが可能になります。
(出典:日本経済新聞)
海外で使うための準備と注意点
海外でPayPayをスムーズに利用するためには、日本にいる間にいくつかの準備をしておくことが大切です。
海外では通信環境が異なるほか、PayPayアプリの一部の機能が利用できない場合があるので、事前の確認が欠かせません。
プラスチック製のカードを発行しておく
PayPayアプリからの決済だけでなく、万が一の事態に備えてプラスチック製のPayPayカードを発行しておくことをおすすめします。
アプリが利用できない店舗や、ホテルのデポジット(保証金)などで物理的なカードの提示を求められるケースがあるためです。
カードは申し込みから受け取りまで1週間〜10日程度かかるため、出発前に余裕を持って手続きを済ませましょう。
利用可能枠の確認とSMS認証の注意点
海外では予期せぬ出費が発生することもあります。出発前にPayPayカードの会員メニュー(ウェブ)でクレジットカードの利用可能枠を確認し、必要であれば増枠の申請をしておくと安心です。
また、会員メニュー(ウェブ)でカード情報を確認する際には、SMS認証が必要になる場合がありますので、渡航前に準備を済ませておきましょう。
他にどこの国で使えるのか

日本のPayPayユーザーが直接使える国はこれから韓国を皮切りに拡大していきますが、PayPayはすでに多くの海外キャッシュレス決済サービスと連携しています。
これは主に、海外からの観光客が日本のPayPay加盟店で支払うための「インバウンド対応」です。
Alipay+(アリペイプラス)
PayPayは「Alipay+(アリペイプラス)」という決済ソリューションを導入しており、これを通じてアジアやヨーロッパのさまざまな決済サービスに対応しています。
2025年4月の発表では、新たに6カ国4つのサービスが追加され、連携先はますます拡大しています。
Alipay+とは?
世界中のさまざまな決済アプリを一つのQRコードでまとめて利用できるようにする仕組みです。お店側はPayPayのQRコードを設置するだけで、Alipay+に対応した海外の決済サービスを自動的に受け入れられるようになります。
以下は、Alipay+などを通じて日本のPayPay加盟店で利用可能な主な海外決済サービスの一覧です。
国・地域 | 主要な連携決済サービス |
---|---|
韓国 | Kakao Pay, NAVER Pay, Toss |
中国本土 | Alipay |
香港 | AlipayHK |
台湾 | JKO PAY, E.SUN Wallet, iPASS MONEYなど |
タイ | TrueMoney, K PLUS, BigPay |
シンガポール | OCBC Digital, Changi Pay, BigPay |
マレーシア | Touch ‘n Go eWallet, MyPB, BigPay |
フィリピン | GCash, HelloMoney by AUB |
ヨーロッパ | Bluecode(ドイツ, オーストリア), Tinaba(イタリア) |
これらの国の観光客は、自国で使い慣れたアプリを使って日本のPayPay加盟店で支払うことができます。
これは、日本のユーザーが海外で使えるようになる動きとは逆の方向ですが、PayPayのグローバルな連携を示していることになりますね。
海外送金は可能なのか
現在のPayPayのサービスには、海外の銀行口座へ送金する機能はありません。PayPayの「送る・受け取る」機能は、あくまで日本国内のPayPayユーザー間での残高のやり取りに限られています。
PayPayマネーは銀行口座への出金が可能ですが、これも国内の金融機関が対象です。もし海外への送金が必要な場合は、銀行の国際送金サービスや、専門の海外送金サービス(Wise、Western Unionなど)を利用する必要があります。
PayPay利用時の海外取引事務手数料
海外でPayPay(PayPayカード)を利用してショッピングをする際には、「海外取引事務手数料」が発生する点に注意が必要です。
これは、日本円以外の通貨で決済した際に、国際ブランドが定める為替レートに加えてカード会社が徴収する手数料です。
PayPayカードの場合、この手数料は決済金額の3.85%(税込)と定められています。
手数料の計算例
例えば、韓国で10,000円相当の買い物をPayPayカードで決済した場合、以下の手数料が上乗せされます。
10,000円 × 3.85% = 385円
実際の請求額は、利用日の為替レートで円換算された金額にこの手数料を加えたものになります。海外での利用時には、この手数料も考慮に入れて予算を計画することが大切です。
韓国でPayPayが使える・その他の決済方法

- 韓国で使えるスマホ決済には何がある?
- 韓国・海外で使える電子マネーを紹介
- WOWPASSなどプリペイドカードの利用
- Apple Payも選択肢に
韓国で使えるスマホ決済には何がある?
韓国は世界でも有数のキャッシュレス先進国であり、現地では多様なスマホ決済サービスが広く普及しています。
その代表格が、「Kakao Pay(カカオペイ)」と「NAVER Pay(ネイバーペイ)」です。
Kakao Payは、メッセンジャーアプリ「カカオトーク」を基盤としたサービスで、多くの店舗やオンラインショップで利用できます。
一方、NAVER Payは、韓国最大の検索エンジン「NAVER」が提供しており、こちらも高いシェアを誇ります。
「Kakao Pay」と「NAVER Pay」は、基本的に韓国の電話番号や銀行口座を持つ居住者向けとなっており、旅行者が登録して利用するのは非常にハードルが高いのが実情です。
短期滞在の旅行者には、次に紹介する外国人向けのプリペイドカードをおすすめします。

現地の決済サービスは魅力的ですが、旅行者は無理せず外国人向けの便利なカードを活用するのがスマートですね!
韓国・海外で使える電子マネーを紹介
韓国には、旅行者でも簡単に作成・利用できるプリペイド式の電子マネーカードが充実しています。
代表的なカードとして、「WOWPASS」、「NAMANEカード」、そして交通系ICカードの「T-money」があります。それぞれの特徴を比較してみましょう。
カード名 | 主な特徴 | チャージ方法 | 交通カード機能 |
---|---|---|---|
WOWPASS | 両替・決済・交通カードが1枚に。日本円から直接チャージ可能でレートも良い。 | 日本円などの外貨、クレジットカード | あり |
NAMANEカード | 好きな写真でオリジナルカードを作成可能。交通カード機能も搭載。 | クレジットカード、現金(ウォン) | あり |
T-money | 韓国で最も普及している交通系ICカード。コンビニなどでも利用可能。 | 現金(ウォン) | あり(メイン機能) |
これらのカードは、自分の旅行スタイルに合わせて選ぶのがおすすめです。
例えば、両替の手間を省きたいならWOWPASS、オリジナリティを求めるならNAMANEカード、主に交通機関での利用を考えている方はT-moneyが適しています。
WOWPASSなどプリペイドカードの利用
前述のプリペイドカードの中でも、特に近年、日本人旅行者からの人気が急上昇しているのが「WOWPASS(ワウパス)」です。
WOWPASSの最大のメリットは、日本円の現金で直接ウォンをチャージできる点にあります。
空港や主要な駅に設置されている無人両替機「キオスク」で、カードの発行からチャージまで全て完結。両替レートも一般的に悪くないとされており、時間もお金も節約できる便利なカードです。
Apple Payも選択肢に
普段からiPhoneやApple Watchを利用している方にとって朗報なのが、韓国でもApple Payが公式に利用可能になったことです。
お手持ちのクレジットカード(Visa, Mastercardなど)を事前にWalletアプリに登録しておけば、韓国国内のコンビニやカフェ、デパートなど、NFC(近距離無線通信)決済に対応している多くの店舗でタッチ決済ができます。
Apple Pay利用時の注意点
韓国ではApple Payの導入が進んでいますが、まだ全ての店舗で対応しているわけではありません。特に、小規模な個人商店や一部の飲食店、市場などでは利用できない場合がありますので、念のため他の決済方法(クレジットカードやプリペイドカードなど)も用意しておくと万全です。
Google Payは利用できる?
Androidスマートフォン向けのGoogle Pay(Google ウォレット)ですが、こちらは少し状況が異なります。
公式にはまだ韓国での店頭決済サービスは開始されていません。しかし、中には海外の旅行者が問題なく利用できているという報告もあります。
海外で発行されたVisaやMastercardなどをGoogle Payに設定しておけば、Apple Payと同様にNFC対応の決済端末がある店舗で支払うことができるようですが、あくまで公式サービスではないため、利用には注意が必要です。
確実に支払いを行いたい場合は、クレジットカードなど他の決済手段をメインに用意しておくのが良いでしょう。
まとめ:韓国でPayPayは使えるようになる
この記事のポイントをまとめます。
- PayPayは2025年にも韓国の一部店舗で利用可能になる予定
- 日本のPayPayユーザーが海外の店舗で使えるようになるのは初めての試み
- 海外でPayPayを使うにはプラスチックカードの発行など事前の準備がおすすめ
- 海外でのPayPayカード利用には3.85%の海外取引事務手数料がかかる
- 現在のPayPayに海外送金の機能はない
- 韓国は世界有数のキャッシュレス先進国
- 現地の主要なスマホ決済は旅行者の利用ハードルが高い
- 旅行者にはWOWPASSやNAMANEカードといったプリペイドカードが便利
- WOWPASSは日本円から直接チャージでき両替の手間が省ける
- NAMANEカードは好きなデザインでオリジナルカードを作成できる
- T-moneyは韓国で最も普及している交通系ICカード
- 韓国ではApple Payも多くの店舗で利用可能になっている
- Apple Pay利用時も万が一に備え他の決済手段を準備しておくと安心
- 自分の旅行スタイルに合わせて最適な決済方法を選ぶことが重要

そうならないよう、観光地やショッピングスポットを満喫するためには、現地での移動や情報収集がスムーズにできることが鍵となり、「必須アイテム」や「便利なサービス」のガイド一覧が一層役立ちます。
このガイドでは、初めての方でもリピーターの方でも、必要な情報がすぐに見つかるように、旅行の準備に役立つ持ち物リストや、観光地での移動を快適にしてくれるアプリやサービスなどの情報を集めました。
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