タックスリファンド韓国でのやり方と初心者でも簡単な手続き方法

韓国でのショッピングを楽しむ旅行者にとって、「タックスリファンド」は費用を節約できる便利な仕組みです。この記事では、タックスリファンドのやり方を中心に、初心者でもスムーズに利用できる方法を詳しく解説します。

まず、タックスリファンドの流れから紹介します。対象店舗での買い物から始まり、免税手続き、そして空港や市内での還付手続きまでの各ステップを把握することで、無駄な時間や手間を省くことができます。特に、クレジットカードの利用方法や還付手続きに必要な情報の記入方法など、基本的なポイントもカバーしています。

次に、空港での手続きについて、仁川空港での具体的なやり方や注意点、免税手続きを忘れた場合にはどうなるのか、さらに免税手続きは後日でもできるのか？という質問にもお応えします。

韓国ではGS25やオリーブヤングなどで便利な即時免税制度もあり、対象金額を満たした場合には空港での手続きが不要となる、旅行者にとって魅力的な制度についてもお届け。

この記事を参考にすることで、韓国旅行中のタックスリファンドが簡単かつ効果的に活用でき、お得なショッピングを楽しむことができると思いますので、旅行前に情報をしっかりと把握しておきましょう。

タックスリファンド韓国でのやり方

タックスリファンドの流れ

タックスリファンドとは「事後免税制度」のことを言います。韓国でのショッピングでは、外国人旅行者が負担しなくても良い「付加価値税（VAT）」が商品価格に含まれており、この付加価値税（VAT）を還付する仕組みで、旅行者にとって非常に便利な制度と言えます。

タックスリファンドを利用する際の流れは、以下のようなステップに分かれています。

対象店舗での買い物

タックスリファンドの対象となる店舗で買い物をします。店舗の入り口やレジ付近には「Tax Free」または「Tax Refund」のロゴが表示されており、買い物の際には必ずパスポートを提示し、リファンドチェック（レシートや付加税還付書類）を受け取ります。

リファンドチェックの確認

受け取ったリファンドチェックには、購入した商品の詳細や金額が記載されています。この書類は後の手続きで必須となるため、大切に保管してください。また、その場で情報が正しいか確認することも大切です。

税関での搬出確認

帰国前に空港の税関で搬出確認を受けます。この際、購入品が未開封・未使用であることが条件です。リファンドチェックとパスポートを提示し、確認スタンプを受け取ります。場合によっては、購入品を実際に提示する必要があります。

還付申請と受け取り

手続き後、指定された還付カウンターまたはKIOSK（キオスク）でリファンドチェックを提出し、還付金を受け取ります。還付方法は現金またはクレジットカードへの振込が一般的です。ただし、還付するには購入金額に上限があります。

クレジットカードの利用方法

タックスリファンドをクレジットカードで利用する方法について詳しく説明します。まず、対象店舗で買い物をする際、パスポートを提示し、1店舗につき15,000ウォン以上購入する必要があります。購入時に「リファンドチェック」を受け取り、そこに名前、パスポート番号、正確なクレジットカード番号を記入します。

リファンド申請は、空港もしくは市内で行うことができます。空港での申請の場合、出国時に税関で購入品を提示し、搭乗フロアのリファンドカウンターまたはKIOSK(自動払い戻し機)で手続きを行います。

市内での申請は、市内のリファンドカウンターで手続きを行いますが、購入金額600万ウォン未満までに限られ、最終的には空港での手続きが必要です。

還付金はクレジットカードの引き落とし口座に振り込まれますが、還付までは1～2ヶ月程度かかることがあります。注意点として、購入日から3ヶ月以内に商品が未使用・未開封の状態で出国する必要があり、空港での手続きを忘れると、還付金額＋15～20%が後日クレジットカードから引き落とされる可能性があります。還付率は購入金額の4～7%程度です。

クレジットカードでの支払いでもタックスリファンドは受けられますが、手続き時にクレジットカードの提示が必要な場合があるので、忘れずに持参しましょう。

仁川空港でのやり方と注意点

仁川空港に到着したら、まず出国前に税関手続きを行います。チェックイン後、手続きエリアでタックスリファンド対象の商品がある場合は、パスポートを提示し、購入品とリファンドチェックを提示します。

キオスク端末での申請

仁川空港にはキオスク（タックスリファンドの機械）が設置されています。この端末でリファンドチェックのバーコードをスキャンし、パスポートを読み取ることで手続きを進めます。購入品の確認が必要な場合もあるため、未開封・未使用の状態で持参することが求められます。

還付カウンターでの受け取り

キオスクでの手続きが完了した後、搭乗フロアの還付カウンター（3階搭乗フロア28番ゲート付近）で還付金を受け取ります。還付はウォン、ドル、日本円などから選択できますが、100円未満の端数はウォンで還付される場合があります。

タックス機械はどこにある？

タックスリファンドの手続きをスムーズに進めるためには、設置されているキオスク端末の場所を事前に把握しておきたいですね。特に空港内でのタックスリファンド機械の利用は、多くの旅行者にとって利便性が高くてオススメです。

空港のキオスク端末

以下の表は、仁川国際空港と金浦国際空港におけるタックスリファンドの機械（KIOSK）の設置場所をまとめたものです。

空港	ターミナル	エリア	設置場所
仁川国際空港	第1ターミナル	管制エリア	3階搭乗フロア28番ゲート付近
仁川国際空港	第2ターミナル	管制エリア	3階D/Eチェックインカウンター付近
仁川国際空港	第2ターミナル	管制エリア	3階免税地域249番ゲート付近
金浦国際空港	–	一般エリア	2階1番ゲート付近の出国審査前

市内のキオスク設置場所

市内にもタックスリファンド対応のキオスクが設置されています。例えば、ロッテ百貨店や新世界百貨店、主要なショッピングモール内に配置されており、買い物後にその場で申請手続きを行うことが可能です。

機械の使い方

キオスクの利用方法は非常に簡単です。まずパスポートをスキャンし、その後リファンドチェックのバーコードを読み取ります。画面に表示される指示に従って手続きを進めることで、簡単に還付手続きが完了します。一部の端末では、直接返金を受け取ることも可能です。

レシートの見方と書き方

タックスリファンドの手続きには、購入時にリファンドチェック（レシート/還付書類）が必須で、以下のような情報が記載されています。

• 店舗名と所在地: 購入した店舗の情報
• 購入品目および金額: 購入した商品の詳細とその価格
• 消費税額（付加価値税）: 還付対象となる消費税の金額
• 購入日と購入者の情報: 購入日や購入者の名前、パスポート番号など

また、バーコードやQRコードが付いている場合もあり、これは空港やキオスクでスキャンして手続きを進めるために使用されます。記載内容が不明瞭な場合や誤りがある場合は、購入時にその場で修正を依頼してください。

注意すべき点として、リファンドチェックは紛失しないよう慎重に扱い、購入日から3ヶ月以内に未使用・未開封の状態で出国する必要があります。また、通常のレシートとリファンドチェックは異なるものであり、タックスリファンドの手続きにはリファンドチェックが必要です。

還付金額はいくら？

タックスリファンドで還付される金額は、購入金額や消費税額、さらには運営会社の手数料によって異なります。

韓国の消費税率は10％であり、このうち4～7％程度がタックスリファンドとして還付されます。例えば、購入金額が100,000ウォンの場合、還付される金額は4,000～7,000ウォンとなります。

実際の還付例

以下は購入金額ごとの還付額の目安です。還付金額にはウォンと日本円の両方を記載しています（1ウォン ＝ 0.1円として計算）。

購入金額（ウォン）	還付金額（ウォン）	還付金額（日本円）
30,000	1,200～2,100	約120～210
50,000	2,000～3,500	約200～350
100,000	4,000～7,000	約400～700
300,000	12,000～28,000	約1,200～2,800
500,000	20,000～35,000	約2,000～3,500

このように、高額な商品を購入するほど還付金額も多くなるため、事前にどの程度還付されるか注目しておくと良いでしょう。

タックスリファンド韓国でのやり方と忘れた時の対処法

免税手続きを忘れたらどうなる？

免税手続きを忘れた場合、還付を受けられなくなる可能性が高くなります。ここでは、具体的な影響や対処法について詳しく説明します。

空港での手続きを忘れた場合

まず、空港での手続きを忘れた場合、搬出確認スタンプがないとリファンドチェックが無効になってしまいます。このスタンプは、購入した商品が未開封・未使用で韓国国外に搬出されることを証明するための大切な証拠で、確認スタンプがない場合、その後の還付申請は受け付けられなくなります。

市内で現金還付を受けた場合

次に、市内で現金還付を受けた場合でも、空港での搬出確認を忘れてしまうと仮決済されたクレジットカードから還付金額が引き落とされることになります。さらに、還付金額の15%から20%の追加手数料が課される場合もあり、結果として予定していた還付額以上の負担が発生する可能性があります。

全て忘れた場合の対処法

万が一、搬出確認を受けていないリファンドチェックを持ち帰ってしまった場合、原則として帰国後の申請はできません。ただし、例外的に以下の方法で対応できる可能性があります。

搬出申告を済ませている場合には、購入時の領収書やパスポート情報をもとに、運営会社にメールで必要情報を送付することで対応してもらえることがあります。

免税手続きは後日でもできる？

免税手続きは、一定の条件を満たせば後日でも可能ですが、いくつかの条件があります。

まず、空港での搬出確認を受けている場合、後日でも申請が可能です。具体的には、タックスリファンド運営会社にリファンドチェックを郵送またはオンラインで提出することになります。通常、還付金はクレジットカードに振り込まれ、処理には1～2か月程度の時間を要します。

ただし、空港での搬出確認を忘れたり、リファンドチェックを紛失したりした場合は、後日の手続きは不可となります。

一部のタックスリファンド運営会社では、特例的な対応を行うこともあり、搬出確認がない場合でも、パスポート情報や購入品のレシートを提供することで対応できる可能性があるため、直接運営会社に問い合わせてみることをお勧めします。

免税はどうやって返ってくる？

免税手続きの還付方法には主に現金、クレジットカード振込、電子決済サービスがあり、それぞれの特徴と注意点について詳しく解説します。

現金での還付

まず、現金での還付についてですが、空港や市内の還付カウンター、またはKIOSKで選択可能です。還付金はウォン、日本円、その他の通貨から選ぶことができます。ただし、現金での還付には最低金額の条件があり、小額の場合はクレジットカードへの振込のみとなることがあります。

また、現金の場合は端数が切り捨てられる可能性もあります。出国審査後には、搭乗フロアにあるリファンドカウンターやKIOSKで受け取ることができます。

クレジットカード振込

次に、クレジットカード振込は最も一般的で便利な方法です。空港や市内のキオスク端末で手続きを行うと、1～2ヶ月以内にクレジットカードに還付金が振り込まれます。この方法は高額な還付を受ける際に適しており、現金を持ち歩く必要がないため、安全性も高いです。

なお、カウンターの営業時間外やKIOSKが利用できない場合には、専用ポストに投函して後日還付を受けることも可能です。

電子決済サービスでの還付

一部のタックスリファンド運営会社では電子決済サービスを通じた還付にも対応しています。AlipayやWeChat Payなどのサービスを利用することができ、旅行者自身のアカウントが必要となります。

いずれの方法でも注意すべき点は、手続きが完了していない場合や書類に不備がある場合は返金されません。また、購入品は未開封・未使用であることが求められますし、購入から3ヶ月以内に搬出確認を受ける必要があります。さらに、購入金額が15,000ウォン以上であることも還付対象となる条件です。

タックスリファンドに必要なもの

タックスリファンドの手続きを進めるためには、必要な書類やアイテムを事前に揃えておくことが大切になります。不足があると手続きが完了しない場合がありますので、以下のリストを参考に準備を整えてくださいね。

パスポート

まず、最も重要なのはパスポートです。パスポートは全ての手続きの基本となる書類で、購入時にも提示が必要です。注意すべき点は、コピーや写真ではなく、必ず原本をご持参することです。

リファンドチェック

次に、リファンドチェックが不可欠です。これは購入した商品に対して発行される付加税還付書類で、還付申請の際に必須となり、リファンドチェックを受け取る際は、その場で内容を確認することが重要です。

購入品とレシート

購入品とレシートも重要な準備物です。購入した商品は未開封・未使用の状態で提示することが求められます。レシートは原本が必要となるため、紛失しないよう大切に保管しておく必要があります。

クレジットカード

クレジットカードも準備しておくべきアイテムの一つです。還付金の受け取りに必要となる場合があり、特に市内で現金還付を受ける際には、仮決済用として使用されることがあります。

最後に、出国予定の搭乗券も準備しておくと良いでしょう。一部の空港やカウンターでは、出国を証明するために搭乗券が必要となる場合があります。電子版でも構いませんが、事前に準備しておくことをお勧めします。

これらのアイテムを全て揃えておくことで、タックスリファンドの手続きがスムーズに進みます。忘れ物がないよう、チェックリストを作成して準備を進めることをお勧めします。特に、パスポートとリファンドチェックは最も重要な書類なので、細心の注意を払って管理してくださいね。

韓国で即時免税になる条件

GS25（コンビニ）やオリーブヤングでは、即時免税制度を利用することができ、旅行者は購入時にその場で消費税が免除されるため、手続きが簡単でスムーズです。

即時免税を受けるためには、購入金額が15,000ウォン以上である必要があります。この条件は2024年から引き下げられたもので、以前は30,000ウォン以上の購入が必要でした。これにより、少額の買い物でもお得に免税が適用されるようになりました。

手続きは以下の3つのステップで完了します。

1. レジでパスポートを提示: 購入時にレジでパスポートを見せるだけで、自動的に免税手続きが進められます。
2. 免税後の金額を支払う: 免税された金額が表示されるので、その金額を現金またはクレジットカードで支払います。
3. 空港での手続き不要: 即時免税の場合、空港で商品やレシートを見せる必要はありません。購入した商品はそのまま持ち帰ることができます。

このように、即時免税制度は面倒な手続きを省き、旅行者が快適にショッピングできる環境が整えられており、特に観光地にある店舗では、この制度がほとんど導入されているため、多くの旅行者が恩恵を受けています。

グローバルタックスフリーのやり方

グローバルタックスフリーは、韓国で最も利用されているタックスリファンド運営会社の一つで、旅行者に便利な還付サービスを提供しています。グローバルタックスフリーの利用方法は、上述してきたタックスリファンドと同じですが、まず、加盟店舗で商品を購入する必要があります。

これらの店舗では購入時にパスポートを提示し、リファンドチェックを受け取ることが求められます。この際、購入金額が15,000ウォン以上であることが条件です。

次に、リファンドチェックを受け取ったら、空港での手続きに進みます。空港に到着したら、出国審査前にリファンドチェックを持参し、指定されたキオスク端末または還付カウンターで手続きを行います。そして、出国審査後は、搭乗フロアにある還付カウンターまたはキオスク端末で還付金を受け取ります。

グローバルタックスフリーを利用することで、韓国でのショッピングをよりお得に楽しめますので、事前に対象店舗や手続きの詳細を確認しておくことで、スムーズな免税手続きができるでしょう。

タックスリファンド韓国でのやり方の総括

この記事のポイントをまとめます。

• タックスリファンドは購入時に支払った付加価値税を還付する制度
• 対象店舗でパスポートを提示しリファンドチェックを受け取る
• 空港で搬出確認を受けることが必要
• リファンド手続きはキオスク端末やカウンターで行う
• 購入金額は15,000ウォン以上が対象
• 最大購入金額は1,000,000ウォンまで
• 総支出が5,000,000ウォンを超えないことが条件
• クレジットカード振込の場合、還付金の反映は1～2ヶ月かかる
• 市内のキオスク設置場所でも手続き可能
• 手続きを忘れた場合、還付は原則不可
• 搬出確認を忘れると還付金がクレジットカードから引き落とされる場合がある
• リファンドチェックは購入日から3ヶ月以内に使用する必要がある
• 即時免税は15,000ウォン以上の購入でレジでパスポート提示するだけで利用可能
• 現金還付はウォン、円、ドルから選択可能
• 手続きにはパスポート、リファンドチェック、購入品が必要